第63回自然科学観察コンクール（シゼコン）受賞者が決定

オリンパスでは、子どもたちの”科学する心”を育てること、文部科学省が推進するSTEM教育^*1支援の一貫として、1960年から半世紀を超えて、全国の小・中学生を対象とした理科自由研究コンクール「自然科学観察コンクール(通称：シゼコン)」に協賛しています。 この伝統あるコンクールは、今回で第63回目を迎え、全国の小・中学生から合わせて7,878点もの作品応募がありました。 受賞者はシゼコンサイト上で発表され、上位受賞者には、表彰状授与のほか、副賞が贈られました。

「ネジバナの研究2019～2022 ～新しい送粉者と送粉方法の発見～」で文部科学大臣賞（小学校の部）を受賞した東京都の熊谷 緋沙子さん（小3）は、ネジバナという植物の花粉を運んで受粉をさせる送粉者と送粉方法の研究を行い、「世界でまだ誰も知らない発見をしたり、誰も考えつかなかった仮説を考え出したりすることは本当にワクワクします。自分の研究の成果をたくさんの人に知ってもらえることが嬉しい」と語りました。

「紙飛行機の揚力について～へそ紙飛行機の秘密～」で同賞（中学生の部）を受賞した中浜 康希さん（中2）は、紙飛行機の揚力に興味を持ち、紙飛行機がきれいに飛ぶ仕組みを徹底解明し「小学生の時に漠然と感じていた揚力に関する疑問を中学生になった自分が解決でき成長を感じています。実験を通し努力すれば壁にぶつかっても乗り越えられる自信がつきました。将来は人や社会のためになる研究をして、医療福祉の方面に進みたいです」と語りました。 詳細な受賞者インタビューはシゼコンサイト内に掲載されていますのでぜひご覧ください。

また、次回2023年度第64回より「オリンパス特別賞」の内容を刷新し、「人間の体と健康・医療に関する研究作品」から選出することにいたしました。人間の体の不思議や健康、医療などに関する研究活動が、自分自身の体や健康、医療への興味・関心を高めるきっかけになることを期待しています。（2023年7月頃、シゼコンサイト上で応募受付開始予定）

*1 Science（科学）、Technology（技術）、Engineering（工学）、Mathematics（数学）の４分野に注力した「STEM (頭文字をとった造語) 教育」のことで、自ら課題を見つけ、実践を通して課題解決まで導き出す、高度なIT社会やグローバル社会で活躍できる国際人材に必要なスキルを身につけるための教育。