高周波シーリングデバイス「POWERSEAL」を発売高い血管封止性能と人間工学に基づいたデザインにより安全な手技をサポート
2023年11月1日
オリンパス株式会社(以下、オリンパス)は、高周波シーリングデバイス「POWERSEAL(パワーシール)」を、2023年11月1日から国内で発売を開始します。この製品は一般外科・消化器外科や婦人科、泌尿器科などにおける腹腔鏡手術や開腹手術で血管やリンパ管の封止※1、組織の剥離・把持・切離などで使用され、高い血管封止性能と機能的な先端設計により、より安全で確実な手技をサポートします。また人間工学に基づいたハンドル操作部のデザインにより、術者の疲労軽減に貢献します。本製品は、2023年4月から発売している高周波手術装置「ESG-410」と組み合わせて使用することが可能です。
なお、本製品は米国で、The Chicago Athenaeum:Museum of Architecture and Design(シカゴ・アテナイオン建築・デザイン博物館)が主催する「シカゴ・グッドデザイン賞 2022」をメディカルカテゴリーにおいて受賞しました。
※1
手術中の出血を防ぐため手術部位に関連する血管に封をする(漏れたり流れ出たりしないようにする)処置
主な特長
1. 高度な出力制御による安定した血管封止と、熱損傷リスクを軽減する構造により、安全性向上に寄与
2. 機能的な先端設計により、組織の把持・剥離・切離、血管の封止までを一つのデバイスで行うことが可能
3. 人間工学に基づいたハンドルデザインにより、術者の疲労軽減をサポート
発売の背景
当社はこれまで、バイポーラ高周波と超音波を統合したエネルギーデバイス「THUNDERBEAT(サンダービート)」や超音波を使用したエネルギーデバイス「SONICBEAT(ソニックビート)」をはじめとする幅広い手術用デバイスを提供してきました。今回発売する「POWERSEAL」は、バイポーラ高周波単体のエネルギーを使用したアドバンスドバイポーラデバイスです。本製品の導入により、幅広い診療科での安定した手技の実現をサポートするとともに、エネルギーデバイスのポートフォリオのさらなる強化を目指します。
主な特長の詳細
1.高度な出力制御による安定した血管封止と、熱損傷リスクを軽減する構造により、安全性向上に寄与
本製品は高度な出力制御により、安定した血管封止に貢献します。また先端部外側の温度上昇を防ぐ構造により、血管を封止する際の熱侵襲を最小限に抑えることを目指し、隣接する組織や血管への損傷リスクの軽減に貢献します。
2. 機能的な先端設計により、組織の把持・剥離・切離、血管の封止までを一つのデバイスで行うことが可能
先端部は湾曲し先に向かって細くなっている形状になっています。そのため繊細な操作が可能になり、組織の把持・剥離・切離、血管の封止までを1つのデバイスで行うことができます。器具の交換が少なくなることで、術中のワークフロー・効率の向上と手技の最適化に貢献します。また先端部は両開きとなっており、容易な組織把持と効率的な剥離をサポートします。
3. 人間工学に基づいたハンドルデザインにより、術者の疲労軽減をサポート
人間工学に基づいたハンドル操作部のデザインにより、操作レバーやボタンまでの距離を最適に配置し、より少ない力でのハンドル操作を可能にしました。これにより、術者の手の負担軽減や、手の小さい術者などに対する使いやすさの向上に寄与します。また多方向からのアプローチが可能な出力ボタンを搭載することで、術者のさまざまなハンドルの握り方に応じることができます。
本リリースに掲載されている社名及び製品名は各社の商標または登録商標です。
オリンパスについて
オリンパスは「私たちの存在意義」として掲げる、世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現を目指しています。世界をリードするメドテックカンパニーとして、私たちは医療従事者の方々と共に、病変の早期発⾒、診断、そして低侵襲治療に役立つ最適なソリューション・サービスの提供を通じて対象疾患における医療⽔準の向上に貢献してまいります。創業から100余年、オリンパスはこれからも世界中のお客様に最適な価値をもたらす製品を提供することで、社会への貢献を目指します。詳しくはオリンパスの公式サイト(www.olympus.co.jp)ならびに X(@Olympus_Corp_JP)をご覧ください。
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