オリンパス、医療機器の製造拠点、長野事業場の新棟を竣工
’’人がつながる’’働きやすい職場環境をめざして

2024年1月16日

オリンパス株式会社は、医療事業のさらなる飛躍を目指して、医療機器の主要製造拠点のひとつである長野事業場(長野県上伊那郡辰野町)に新棟を建設しました。2024年1月16日に竣工式を行います。

当社は1950年に世界で初めて、実用的な胃カメラを開発し、がんなどの病気の「早期診断」方法の確立に大きく貢献しました。その後も、内視鏡を使用したさまざまな検査・治療方法の開発にも力を尽くし、手術・処置に伴う痛みなどの負担をできるだけ軽減する「低侵襲(ていしんしゅう)治療」にも寄与しています。長野事業場(長野オリンパスを含む)では、この地で積み重ねてきた80余年にわたるものづくりの精神を受け継ぎ、当社のさまざまな医療機器の要となる内視鏡の医療用レンズ、成型部品、電子部品など多種多様な部品を製造しております。

今回の新棟建設により、これまで培った技術や技能、生産インフラを活用し、医療機器の主要部品の製造拠点として内視鏡の国内の生産体制を支えていきます。また、事業継続に向けたさらなる安定生産供給体制を構築することで、当社のさまざまな医療機器が日本国内だけでなく、世界中の医療機関へ届けられ、患者さんの治療に使用されることに貢献します。
 
当社は、今後も医療機器を通じて「世界の人々の健康と安心、心の豊かさを実現する」という経営理念を実現し、私たちの存在意義の下、患者さんの検査や治療に安全に使用いただける医療機器を提供し続けていきます。


オリンパス長野事業場 新棟外観

  • 新棟の主な特長
    ① 従業員の働きやすさ向上
    ② BCP※1対策:免震構造
    ③ 環境配慮設計
    ④ 将来の変化に柔軟に対応できるインフラ&レイアウト

※1 Business Continuity Plan(事業継続計画):何らかの障害が発生した場合に重要な業務が中断しないこと、または業務が中断した場合でも目標とした復旧時間内に事業が再開できるようにするための対応策などを定めた包括的な行動計画

  • オリンパス株式会社 長野事業場(長野オリンパス株式会社を含む)の概要(新棟)
    1. 所在地:長野県上伊那郡辰野町伊那富6789
    2. 総従業員数:878名(派遣社員除く、2024年1月1日時点)
    注)長野事業場辰野の新棟および伊那、(株)エビデント敷地内の長野事業場辰野の従業員を含みます。
    3. 総延べ床面積:16,368㎡
    4. 敷地面積:79,987㎡
    5. 総工費:約90億円
    6. 生産品目:小型電子部品
    注)以前より生産している医療用レンズ、プラスチック成型部品は、㈱エビデント敷地内の当社の長野事業場で引 き続き生産を続けていきます。
    7. 新棟の特徴
    ① 従業員の働きやすさ向上
     ・働きやすい職場環境づくり:人がつながるコネクトコア、スマートオフィス(リモート会議室など)
       - コネクトコア:従業員の動線上で人・モノ・コトをつなげる場
       - イノベーションエリア:新しい発想・アイディアを生み出せる空間(ブルーを基調)
       - コオペレイションエリア:共感、協調性が生まれる会議ができる空間(グレーを基調)
       - リラクゼーションエリア:会議前後にリラックスした雰囲気で会話ができる空間(グリーンを基調)
       - コミュニケーションエリア:従業員が自由に会話を楽しめる空間(イエローとピンクを基調)
     ・ダイバーシティーマネージメント(個の尊重、働きやすい職場環境づくり等)
        - 誰でもトイレ、誰でも更衣室
       - バリアフリー
    ② BCP対策
     ・地震・火災・土砂崩れなどの災害時における事業継続の対応力を強化するために免震構造及び耐火性能を備えた構造の建屋・法面補強による土砂崩れ対策を行った外構になっています。
     ・自家発電、太陽光発電による災害発生時の緊急対応用電源を確保します。
    ③ 環境配慮設計
     ・クリーンルームには省エネ型クリーン空調システムを導入し、必要最小限のエネルギーで効率的な清浄度を実現。これによりクリーンルームで使用する電力を削減します。
     ・屋上に設置された太陽光パネルは180KW程度の出力が可能です。これに加えCO2フリー電力を購入することでCO2ゼロ※2を実現しています。
    ④ 将来の変化に柔軟に対応できるインフラ&レイアウト
     ・クリーン度を制御するFFU※3をレイアウト変更可能とし、将来の需要変動や生産数量の変化に迅速に対応可能なクリーンルームを設置
     ・高機能、高精度な部品加工を可能にするため垂直層流方式を採用した高機能クリーンルーム(Class 5)を採用。
    ⑤ その他
     ・防虫防鼠対策:LED照明、防虫フィルム、陽圧管理、エアタイト扉など
    8. 新棟のフロア案内:各フロアはコネクトコアでつながっています
      3F /コミニュケーションラウンジ(リモート会議室、打合せコーナーなど)、居室
      2F /食堂ラウンジ、会議室、インフラ設備室
      1F /製造、クリーンルーム、トラックヤード、更衣室、エントランスおよび従業員玄関

※2 災害発生時の緊急対応用電源の確保の場合は除きます。

※3 ファン付きの高性能(HEPA)フィルタユニット。FFUの設置位置や数を変えることにより、製造工程毎に異なる広さの空間に対応できます。

オリンパスについて

オリンパスは「私たちの存在意義」として掲げる、世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現を目指しています。世界をリードするメドテックカンパニーとして、私たちは医療従事者の方々と共に、病変の早期発⾒、診断、そして低侵襲治療に役立つ最適なソリューション・サービスの提供を通じて対象疾患における医療⽔準の向上に貢献してまいります。創業から100余年、オリンパスはこれからも世界中のお客様に最適な価値をもたらす製品を提供することで、社会への貢献を目指します。詳しくはオリンパスの公式サイト(www.olympus.co.jp)ならびに X(@Olympus_Corp_JP)をご覧ください。


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