オリンパス、クラウド型AI内視鏡画像診断支援システム3製品が
欧州でCEマークを取得
「インテリジェント内視鏡医療エコシステム」の実現へ前進

2024年10月15日

<ご参考:OEKGニュースリリース抄訳>

オリンパス株式会社(以下、オリンパス)の欧州における地域統括会社であるOlympus Europa SE &Co. KG(以下、OEKG)は、グループ会社のOdin Medical Ltd.(以下、オディン・ビジョン社、本社:英国ロンドン)が開発したクラウド型AI内視鏡画像診断支援システム3製品が、欧州医療機器規則(MDR)に基づくCEマーク※1認証を取得したことを発表します。今回、CEマークを取得した「CADDIE(キャディー)」「CADU(キャドゥー)」「SMARTIBD(スマートアイビーディー)」は、オリンパスが内視鏡検査における臨床成果と業務効率の向上に貢献する上で、重要なマイルストーンとなります。

認証取得を受け、オリンパスが取り組む医療用内視鏡の新たなソリューション「インテリジェント内視鏡医療エコシステム」の商業化に向けて大きく前進しました。「インテリジェント内視鏡医療エコシステム」は、データとAIを活用して内視鏡検査中の診断をサポートし、業務効率の改善に貢献することを目的としています。このエコシステムは、ハードウェア・ソフトウェア・サービス・データを結び付け、内視鏡分野における医療課題の解決を目指します。

「CADDIE」※2※3は、大腸内視鏡検査中に医師が大腸ポリープまたは初期の大腸がんが疑われる病変を検出および診断することを支援します。クラウドベースのコンピューター検出支援(CADe)とコンピューター診断支援CADx)の両方の機能を搭載しており、病変の可能性が疑われる部分に対して医師による視覚的な判断をサポートします。

「CADU」※2は、内視鏡検査中に医師がバレット食道の異形成を検出することをサポートします。

「SMARTIBD」※2は、大腸内視鏡検査中に潰瘍性大腸炎の状態のスコアリング支援をするAIです。

3製品ともオディン・ビジョン社の革新的なクラウド技術が応用されたAIアルゴリズムで、クラウド経由でリアルタイムにデータを解析したり、ソフトウェアを更新したりする機能を備えています。また、いずれの製品も、医師が患者さんに対して行う診断行為を置き換えることを目的とした製品ではありません。

オリンパスは現在、クラウド型AI内視鏡画像診断支援システムのパイロットプログラムを欧州の一部の医療機関で実施しており、医療従事者や患者さんのアンメットニーズに対応できるよう実際の臨床現場で評価・改善を進めています。パイロットプログラムが終わり次第、オリンパスは2025年3月期第1四半期にEMEAでこれらの3製品の商業化を開始する予定です。

詳細は、OEKGが2024年10月14日(欧州時間)に発表した英文プレスリリースをご参照ください。

※1 CEマークとは、製品がEU(欧州連合)指令の基準条件に適合していることを示すものです。

※2 「CADDIE」「CADU」「SMARTIBD」は、日本国内では医薬品医療機器等法未承認の製品です。

※3 「CADDIE」は、米国食品医薬品局(FDA)よりCADe機能のみを対象に510(k)認可を取得済みです。

オリンパスについて

オリンパスは「私たちの存在意義」として掲げる、世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現を目指しています。世界をリードするメドテックカンパニーとして、私たちは医療従事者の方々と共に、病変の早期発⾒、診断、そして低侵襲治療に役立つ最適なソリューション・サービスの提供を通じて対象疾患における医療⽔準の向上に貢献してまいります。創業から100余年、オリンパスはこれからも世界中のお客様に最適な価値をもたらす製品を提供することで、社会への貢献を目指します。詳しくはオリンパスの公式サイト(www.olympus.co.jp)ならびにX(@Olympus_Corp_JP)をご覧ください。


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