オリンパス、前立腺肥大症低侵襲治療デバイス「iTind」※1
販売地域を拡大アジア太平洋地域の主要6市場で利用可能に

2025年2月26日


iTind


オリンパス株式会社(以下、オリンパス)のアジア、オセアニア、インドにおける地域統括会社であるOlympus Corporation of Asia Pacific Limited(Olympus APAC)は、前立腺肥大症(以下、BPH)の低侵襲治療デバイス「iTind(アイティンド)」のアジア太平洋地域における主要市場への販売拡大を発表しました。これは、オリンパスが「私たちの存在意義」として掲げる、世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現への重要なマイルストーンとなるものです。

iTindは、すでに米国および欧州で販売されています。このたび、3月に予定する韓国での発売を受けて、アジア太平洋地域の6市場※2で利用可能になります。

Olympus APAC サージカル・ビジネス・ヘッド 後藤 大介のコメント

「韓国での発売とともに、アジア太平洋地域で『iTind』のさらなる普及を達成することは、地域の医師や患者さんに対する大きなマイルストーンとなります。主に50歳以上の男性が発症しやすく、年齢とともにリスクが高まるBPHに対して、クリニックなどでも実施可能な低侵襲治療へのアクセスが広がることを非常に嬉しく思います。BPHの主な症状は頻尿、尿意切迫感、夜間頻尿などがあります。『iTind』は迅速かつ効率的な患者さん第一の治療選択肢を提供します。さらに、『iTind』での治療は局所麻酔により診療所などでも実施でき、病院の負担軽減にも貢献します。」

オリンパスは、「iTind」をアジア太平洋地域で展開する一環で、iTindによる臨床上のベネフィットを最大化するために医師向けの包括的トレーニングプログラムも提供します。今後も「iTind」が利用可能な市場を拡大して、多くの医師と患者さんがこの革新的治療法にアクセスできるよう努め、治療プロセスの強化と医療水準の向上に貢献してまいります。

iTindについて

「iTind」は、一時的にインプラントするナイチノール製ワイヤのデバイスで、BPHに起因する下部尿路症状(LUTS)の緩和をサポートします。永続的なインプラントまたは組織除去を必要としない低侵襲治療を提供します。この治療アプローチは、前立腺尿道を再形成し、患者さんの生活の質を向上させる短期的な治療選択肢を提供します。米国では、米国泌尿器科学会(AUA)が2023年9月、 BPHに起因するLUTSの治療オプションとしてiTindを含む治療ガイドラインを発表しました。また同国では「iTind」に対する2つのCPT※3 コードが2025年1月に施行され、クリニックなどでの外来治療に対しても保険償還プロセスが確立されました。

1 日本国内では医薬品医療機器等法未承認品につき、リリース掲載日時点では販売授与貸与等のできない製品です。

2 タイ、オーストラリア、香港、シンガポール、インド、韓国

3 CPT(Current Procedural Terminology)コードは、アメリカ医師会(AMA)が管理する医療手続きやサービスを識別するためのコードで、医療専門家は同コードを使用して医療サービスの請求を行います。

本リリースに掲載されている社名及び製品名は各社の商標または登録商標です。

オリンパスについて

オリンパスは「私たちの存在意義」として掲げる、世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現を目指しています。世界をリードするメドテックカンパニーとして、私たちは医療従事者の方々と共に、病変の早期発⾒、診断、そして低侵襲治療に役立つ革新的なソリューション・サービスの提供を通じて対象疾患における医療⽔準の向上に貢献してまいります。創業から100余年、オリンパスはこれからも世界中のお客様に最適な価値をもたらす製品を提供することで、社会への貢献を目指します。詳しくはオリンパスの公式サイト(www.olympus.co.jp)ならびにX(@Olympus_Corp_JP)をご覧ください。


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