オリンパスの特徴と事業領域

オリンパスの特徴

急成長する3大領域において市場をリード
オリンパス独自のソリューションでケア・パスウェイにおける差別化を実現

1950年に世界で初めて、胃カメラの実用化に成功してから、私たちオリンパスは医療従事者の方々と共に、内視鏡医療の発展に貢献してきました。
私たちは今後も患者さんの安全を最優先に考え、病変の早期発見、診断、そして低侵襲治療というケア・パスウェイ全体に最適なソリューションを提供することで、医療水準の向上、そして患者さんのアウトカムの改善に貢献してまいります。

  • 消化器内視鏡シェア

    No.1※1

  • 消化器処置具シェア

    No.2※1

  • 泌尿器科シェア

    No.2※1

  • 呼吸器科シェア

    No.1※1

  • 罹患数の多い

    3つのがんに

    治療機器を提供

  • 適応可能な疾患数

    100

  • 大腸がん罹患者数

    1,900,000人/年

  • 大腸内視鏡件数

    48,000,000件/年※2

当社の市場シェアは、公開データや当社の調査によるもので、米国、ドイツ、英国、イタリア、フランス、スペイン、日本、中国に関するものです。

グローバル:米国、カナダ、ポーランド、韓国、オーストラリア、インド、ロシア、日本、中国、ドイツ、フランス、イタリア、スペイン、英国/データは地域により2019年、2020年あるいは2022年時点のものです。

医療分野の2つの事業

内視鏡事業 Endoscopic Solutions Division、治療機器事業 Therapeutic Solutions Division

内視鏡事業

1950年に世界で初めてガストロカメラを実用化して以来、オリンパスの内視鏡事業は成長を続けており、現在では、軟性内視鏡、硬性鏡、ビデオイメージングシステムから、システムインテグレーション、修理サービスに至るまで、さまざまな製品・サービスで医療に貢献しています。

競争力のある製品開発

消化器内視鏡領域
  • 1950年に世界初の実用的な胃カメラを開発してから現在に至るまで、医師との二人三脚で内視鏡技術を改良
  • NBIやTXI、RDI、EDOFなど、世界の内視鏡検査の質の向上に貢献する技術を開発
外科内視鏡領域
  • 4K/3D技術搭載の高画質・高品質製品を提供
  • 先進的な蛍光イメージング技術を獲得、次世代分子イメージング技術に向けた研究・開発を推進

強固な事業基盤

グローバルに広がるサービスネットワーク

欧州・米州・中近東アフリカ・日本・中国・アジアの各地域にサービス拠点を備え、世界の医療機器メーカーの中で業界トップクラスのサービスネットワークを構築

大規模内視鏡修理センター
内視鏡医の育成を支援

経済発展に伴い、「早期診断」「低侵襲治療」への要望が大きくなっている中国やアジア諸国にてトレーニングセンターを順次開設し、内視鏡医の育成を支援

上海トレーニングセンター
医師のニーズを具現化する独自のものづくり力

多様化する顧客ニーズに応えるため、高度な製造技術と多品種少量生産により、300種類以上の内視鏡を提供

内視鏡スコープ

治療機器事業

疾患の予防、診断、治療に役立つ製品で世界の人々の健康やQOL向上に貢献。
ポリープ切除用のスネア開発に始まり、さまざまな製品が疾患の予防、診断、治療に役立っています。

3つの治療領域に注力

治療機器事業では複数の臨床専門分野にまたがり、低侵襲治療に貢献。
その中でも、特に消化器科・泌尿器科・呼吸器科のカテゴリーでの製品拡充を強化

消化器科
泌尿器科
呼吸器科

事業基盤の確立

グローバル事業統括機能を米国に配置・確立

世界最大の治療機器市場である、米国の医療クラスターおよび最大の顧客へのアクセスを強化

事業開発機能の強化・確立

社外パートナーとの協働やライセンシング、M&A(消化器科・泌尿器科・呼吸器科を中心に複数のM&Aを実施)を通じて、製品ポートフォリオの拡充・補完を推進。

早期診断

当社の主力製品である消化器内視鏡は、病変の発見・診断・治療の質や検査効率の向上を目指した技術を搭載することで、がんなどの消化器疾患の病変を初期の段階で発見することに貢献しています。
また、観察中に疑わしい病変が見つかった場合には、その部位を採取して病理検査を行うことが可能です。
最近では、内視鏡の拡大機能により、組織を傷つけることなく、その場で拡大画像から確定診断を行える可能性も期待されています。

低侵襲治療

消化器内視鏡は治療用の処置具とともに使用することで、早期がんの治療をはじめとして、ポリープ切除、誤飲した異物の摘出など、さまざまな治療を行うこともできます。
泌尿器分野では、高齢化の進展に伴い増加が予想されている前立腺肥大症の治療機器として、切除手術なしでクリニックでも治療ができる機器を展開しています。患者さんの体内に異物が残存しない低侵襲な治療方法です。
また、内視鏡を用いた外科手術(腹腔鏡手術)では、従来の開腹手術のようにおなかを大きく切る必要がなく、患者さんの感じる術後の痛みが少なくて済むといわれており、入院期間の短縮や早期の社会復帰に貢献するなど、さまざまなメリットがあります。

消化器内視鏡システムの例

消化器内視鏡システムの例:暗い胃の中を明るく照らすライトガイドが光源装置からスコープの先端まで通じています。スコープの先端には、光源からの光で胃の中を照らす照明レンズ、対物レンズ、対物レンズを洗浄するノズル、組織採取や処置を行う道具を通すためのチャンネルがあります。

腹腔鏡手術の例

腹腔鏡手術の例:トロッカー/トロッカーチューブ、組織の切開や止血(凝固)をする超音波凝固切開装置、スコープ、鉗子を使用します

科学事業・映像事業について

真のグローバル・メドテックカンパニーとして、業界の中での確固たる地位を確立するための長期的な戦略の一つとして、2021年1月に映像事業を譲渡、2022年4月に科学事業の分社化いたしました。

価値創造モデル

私たちの存在意義「世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現」を、持続的に実現するための仕組みが“価値創造モデル”です。

OUR PURPOSE

私たちの存在意義

Making people’s lives healthier, safer and more fulfilling

世界の人々の健康と安心、心の豊かさの実現

Strength

  • 医療提供者との信頼関係をベースに築いた強固なポジション
  • グローバルかつ強固な経営基盤
  • 高品質で先進的な製品を生み出す技術力
  • 高い専門性を有した多様な人材

Strategy

Company Strategy

~グローバル・メドテックカンパニーとしての成長~

  • 患者さんの安全と持続可能性

    • 1: 米国食品医薬品局(FDA)に対するコミットメントを遂行し、各国規制当局との信頼関係を構築
    • 2: 健やかな組織文化とESGを推進
  • 成長のためのイノベーション

    • 3: オリンパスブランドの強化、顧客体験価値向上
    • 4: 戦略的なイノベーション・買収を通じた事業の成長
  • 生産性の向上

    • 5: 患者さんの安全と製品の品質を重視したパフォーマンスの高い組織を構築
    • 6: 効率的で無駄のない経営

長期的かつ持続可能な成長を実現する戦略的な価値の源泉

  • 事業拡大とグローバル展開

  • ケア・パスウェイの強化

  • 戦略的M&A

  • インテリジェント内視鏡医療エコシステム

オリンパスのマテリアリティ

  • 医療機会の幅広い提供およびアウトカムの向上
  • コンプライアンスおよび製品の品質安全性への注力
  • 責任あるサプライチェーンの推進
  • 健やかな組織文化
  • 社会と協調した脱炭素・循環型社会実現への貢献
  • コーポレートガバナンス

Social Outcome

医療提供者を通じた、患者さん、国・地域・社会 への価値提供

患者さん

  • 患者さんの安全を常に最優先とし、世界の人々の健康に貢献
  • 早期診断・低侵襲治療をベースに、対象疾患における医療水準の向上に貢献し、患者さんの体験価値・アウトカムを改善

医療提供者

  • 早期発見や診断、ステージ分類、治療、予後のケアに至るまでのケア・パスウェイの中で、顧客体験価値の向上に貢献
  • 早期診断・低侵襲治療により、医療効率・医療経済性の向上に貢献
  • 医療現場の課題解決に向けた独自のソリューションを提供

国・地域・社会

  • 早期診断・低侵襲治療により、医療費の抑制に貢献
  • 医療の未来へ貢献

Financial KPI

売上高成長率※3

5 %

CAGR from FY2023

Endoscopic Solutions Division

ESD 5 %

Therapeutic Solutions Division

TSD 5 %超

営業利益率※4

20 %

EPS成長率※4

8 %

CAGR from FY2023

為替前提を固定

特殊要因調整後
・その他の収益および費用等を除く
・為替レート変動による影響は調整せず。実際の為替レートを使用