私が所属する部署では、次世代に向けた内視鏡の洗浄消毒装置を開発しています。洗浄消毒装置は、一度検査で使った内視鏡を、再び次の検査で使えるようにするものです。新しい洗浄方法や装置の能力をテストするために、疑似汚物をつけて悪条件下でもきれいに洗浄や消毒が出来るかを確認する試験をしたり、装置に組み込む新しいユニットを設計するなどの仕事があります。また、国内海外で製品を販売するためには申請書を行政機関に提出して許認可を得る必要があります。装置のあらゆる情報をまとめて申請用の資料を作成することも開発者の仕事です。
私はその中でもとくに、次世代の洗浄消毒装置に搭載される新規要素の技術開発や、他社と新技術の仕様を整合する業務を担当しています。新技術の中には他社の技術を応用して実現させるものもあり、そのため社内外の多くの人たちと関わりながら進めています。その際には相手との対話がとても重要で、お互いの考え方にギャップを感じる場面も多いのですが、その違いを理解したり、どう埋めていくかを考えたりすることが、難しさでもあり、面白さでもあると思っています。