私が所属しているグループでは、次世代に向けた超音波内視鏡の開発を行っています。超音波内視鏡とは、体内に挿入する内視鏡の先端部から超音波を発し、その反射信号によって対象部位を画像化し、診断に役立てる医療機器です。その中で私は、超音波内視鏡の内視鏡先端部に組み込まれる「超音波ユニット(振動子ユニット)」と呼ばれる部分の設計開発を担当しています。
オリンパスの医療部門では、開発者が企画段階から関わっていく特徴があります。そして、「担当した製品は一生面倒を見ることになる」と言われる通り、私自身も企画から設計、製造立ち上げ、製品の市場投入まで、さらにはその後の顧客フォローといったことにも、直接的または間接的に関わっています。
業務を行ううえでは、常に仮説を立てて、一つひとつの課題をクリアしていくことを大切にしています。その過程で難しい課題にぶつかった時は、何が原因なのか、さまざまな可能性を考えて検証してみる。その"読み"が当たる時もあれば、外れる時もありますが、その日々の経験の積み重ねが、仕事の面白さにつながっています。