私が所属しているのは、消化器内視鏡を担当する商品開発グループで、導入間近の新製品に対する最後の仕上げを行っています。また、そのグループリーダーも務めています。
消化器内視鏡は、胃や大腸など対象臓器によって、内視鏡の挿入部の仕様が異なります。さらに、それぞれによって、内蔵する各チューブ類の長さや太さ、挿入部の硬さ、内視鏡画像の画質や明るさといった形状や機能の異なる製品が数多くラインアップされています。挿入部の外径が太くなれば、より多くの機能を搭載できますが、使用時に患者さまの負担が増してしまいます。太くてもよいから高機能タイプを望む医師もいれば、少し機能のレベルを落としてでも細くて患者さまの負担の少ないものを求めている医師もいます。