カプセル内視鏡検査を実施するためのシステム一式を開発する部署に所属し、次世代のカプセル内視鏡の製品開発を行っています。カプセル内視鏡は、小型カメラや照明を内蔵した錠剤程度の大きさのカプセルを口から飲み込むことで、腸管内の撮影ができる医療機器です。カプセルが撮影した画像は無線で受信装置に送られる仕組みになっていて、撮影終了後にはパソコンにダウンロードし、医師が行う画像診断の材料として提供されます。
私が担当しているのは、受信装置の部分です。カプセル内視鏡による検査自体はカプセル内視鏡を飲み込むだけで、検査中も日常生活を送っていただける簡便なものです。ただ、受信装置は常に携帯してもらう必要があるので、例えばパソコンのように大きな受信装置だと不便になります。携帯端末のようなものを思い浮かべてもらうとわかりやすいかもしれません。より使いやすくなるような受信装置を目指して、操作性の改善や検査の効率化などを図っています。