私の所属部署では、内視鏡をはじめ、外科分野で使用されるものを対象に、新製品となる医療向けの治療デバイスを研究・開発しています。私が担当しているのは、超音波を活用した次世代向けの治療機器です。ニーズや差別化の方法などを吟味し、いかに製品として成り立たせていくかを考える業務で、実務としては主に、学会で情報を収集したり、試作機の仕様を検討したりしながら、シミュレーションや実験を行っています。
仕事を遂行する際は、3つのことを念頭に置いています。まず1つは、仕事の中に興味を見出だすことです。得意分野を応用できる、プラスの経験になるなど、業務に積極的に取り組めるポイントがあれば、より良い成果を得られると思うからです。次に、自分の役割を楽しむことが大切だと思っています。仕事を行うには、チームをはじめ、他部署や社外のスタッフとの連携が必要です。だからこそ、その中での自分の存在意義を認識し、ともに働けるよろこびを感じていきたいと思っています。そして最後に、物事を考え続ける姿勢です。私は何度か部署を異動しましたが、その時々で新たに学ぶことが数多くあり、異動当初は、指示をこなすことで精一杯でした。その中でつくづく重要だと感じたことは、常に状況を把握し、目的や成果を思い描きながら行動していくことです。その積み重ねは自分の糧となり、やがて社会貢献を考える力にも結びついていくと信じています。