私は大学卒業後の3年半は製薬会社に勤務し、新薬の研究開発に従事していました。非臨床研究開発、つまり、治験前の新薬の安全性を立証する業務を担当していく中で、医薬品の非臨床研究開発は法規制で厳密に定まっており業務の大半が定型的であることを知りました。自分としては「創造的なモノづくりがしたい」という気持ちが強く、獣医師としての医学的技術や、新薬研究開発での知見、自身の発想を活かせる仕事にチャレンジしたいと考えて転職を決意しました。
面接時の担当者によれば、他社の攻勢や法規制当局へのさらなる対応力強化のために私のような医学系の開発者を求めているとのこと。責任の重さを感じる一方、自身のキャリアを生かせる場がありそうだと直感し、また、多くの製品群を有するオリンパスであれば、たくさんのチャンスがあるだろうと感じました。それ以上に印象的だったのは、担当者の熱意に満ちた話ぶりです。真剣な眼差しを見て、「こんな人と仕事がしたい」という気持ちが高まり、入社を決めました。