材料技術部の主な業務は、各製品の開発部門から提案された仕様を実現する材料や加工法などの技術を開発すること。その後、完成した技術を工場へ移管し、工場部門では受け取った技術をもとに製品化していきます。つまり、材料技術部は開発部門と工場の橋渡し役と言えます。時には開発部門に仕様の改善を提案したり、正確な物性に仕上がるよう工場部門と一緒に製造条件を最適化したりするのも職務の一環です。
材料技術部の中でも、私は医療製品を受け持つグループに所属し、入社以来、樹脂を扱っています。3年前までは内視鏡用の樹脂の開発を手掛けていましたが、現在は内視鏡とともに使われる処置具用の樹脂開発を担当しています。
医療機器メーカーで樹脂の開発・製造までを行っている例は多くありません。しかし当社では、樹脂は安全性と機能に密接に結びつく製品の要と考え、メーカーや大学、研究機関などとタッグを組んで各医療製品に適したものを開発・製造しています。