内視鏡という医療機器は、何度も使うリユース機器なので、適切なリプロセス(洗浄・消毒・滅菌)が必要です。私の所属するグループでは、自動内視鏡洗浄消毒装置(以下、AER)に特化してリプロセスの工程を評価したり、評価内容がそもそも適切かどうかを判断したりしています。評価結果を分析し、製品自体の改善に向けて、開発責任者にフィードバックすることも私たちの大事な仕事のひとつです。
また、AERは洗浄、消毒性能に関する基本技術が20年以上前に確立されて以来、コアな部分は流用設計されることが多く、抜本的な変化が生まれにくい状況がありました。しかし、昨今、リプロセス性に関する重要性は増してきており、ユーザーに内視鏡を安心して使い続けてもらうためにはAER自身の進化が必要だということになり、リプロセス性を改善するための技術を探索する、要素技術開発プロジェクトが発足。その推進も行っています。
リプロセス性の評価では、リーダーとしてメンバーのマネジメントを行い、要素技術開発ではプロジェクトリーダーとして旗振り役を務めています。