消化器内視鏡の光学システム開発を行う部署で、光源開発を中心に、画質に関わる仕様提案や画質評価に携わっています。2022年10月現在、担当しているのはいわゆる胃カメラと呼ばれるもので、オリンパスが誇るフラッグシップモデルです。従来の内視鏡システムにも採用されてきた“狭帯域光観察(以下、NBI)”という技術を踏襲しながら、独自の画像処理機能を搭載するなど、これまで以上に効率的な検査の運用をサポートするシステムづくりを目指しています。各国の申請業務やすでに導入された地域の、医師の方々からご意見をいただくといった対応をしています。
内視鏡システムは、光源から発される光がスコープ内へと導かれて被写体を照らし、内視鏡先端に搭載されているイメージセンサーが患者さんの体内の様子を撮影します。画像処理が施された上で、モニターに映し出されます。ひと口に光源開発といっても、内視鏡の種類は太いもの細いものなどさまざまです。製品ごとに最適な組み合わせを検討する必要があるため、システム全体を俯瞰しながら考えることが開発者には求められます。