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人や組織づくりを支える「バディ」の役割とは──多角的思考で挑む環境づくり

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人事

事業成長を組織人事面から支えるポジション。その取り組み方とは

業務内容を教えてください。

2022年12月現在、HR Business Partnerという役割を担っています。これは、企業の人事機能のひとつで、事業部門のトップやマネジメントのパートナーとして、人事の専門性の側面から事業の成長を支えるのが仕事。日本国内では、まだあまりなじみがないかもしれません。オリンパスでも、HR-BPのポジションができてまだ数年。企業変革Transform Olympusの中の人事変革のひとつで、当社がグローバルで戦っていくために、事業の成長に貢献できる人事──戦略的人事へと変革していく必要があるとの考えから生まれた役割です。

相談役やアドバイザーになることもあれば、コンサルティングやコーチングをすることもあり、事業をけん引するトップが事業を正しい方向へと舵取りするための人や組織づくりを支えるパートナーと言えます。私自身はまだまだ未熟者ですが、事業のリーダーの皆さんたちと一緒に事業戦略とつなげて、どう組織を作っていくか、この課題に対してどうアクションしていくかなどを考えています。

どんなところを大切に思っていますか?

HR-BPの仕事は、さまざまなことをつなげることだと考えています。事業と組織をつないだり、HR施策と現場ニーズをつないだり、現在と未来をつないだり、理論と実践をつないだりと、HRの中でもほかのHRの機能と少し異質な立ち位置だと思っています。

そのため、HR-BPとして仕事に取り組む上で重要なのは、多角的な考え方をすること。あらゆる関係者の視点に立つなど、さまざまな観点から事象を捉えるよう心がけています。組織の課題に対する絶対解は存在しません。外部環境も刻々と変化します。個々の状況に照らし合わせて、本当にこれでいいのかと、本当にそうかと、何度も何度も、多角的に問いかけ続けることを意識していますね。

良いサービスを提供するためには、良い組織が必要である

もともと人事の専門領域を歩んでこられたのでしょうか? 

いいえ。実は人と組織に興味がわいたのには、きっかけがありました。私が新卒で入社したのは、ある物流企業で、人事部ではありませんでした。生産者と消費者とをつなぐ仕事、身体にたとえるなら、血液のような役割に興味があったから物流企業に就職したわけです。とても良い会社でしたが、優秀な人材が苦労する現実を目の当たりにし、「この状況では良いサービスを提供できない」と思ったことをきっかけに、「人や組織の課題を解決するプロになりたい」という想いが芽生えました。

その後、組織人事コンサルティング企業で、人事制度設計やマネージャーの教育など、人と組織に関わる知識と経験を得た上で、事業会社の内側から中長期的に組織変革に関わり、事業成長を見届けたいと思うようになりました。HR-BPという役割を通じて今あるものを活かして、皆さんと一緒にオリンパスだからこそできる事業成長を実現していきたいです。

コンサルティング企業に在籍していたときに、さまざまな経営者や人事部長の方とお話しする機会に恵まれたことも、今のHR-BPの仕事につながり、ご縁に感謝の思いでいっぱいです。

オリンパスのどのあたりに惹かれたのでしょうか?

そうですね。いくつかあるのですが、まずは、事業内容に強く共感しました。人の命を守ること、生活を豊かにすることに貢献できるオリンパスの事業になら、とことんコミットできると思いました。また、グローバルカンパニーへと生まれ変わろうとする日系企業であることにも、魅力を感じましたね。オリンパスでは現在、“Transform Olympus”と称して、全社的な企業変革に取り組んでいます。グローバルでの大規模な変革の過程を間近で見られることは、とても刺激的な経験になるだろうと思いました。

最後はプライベートな理由ですが、ワークライフバランスが実現できると思ったことです。現在は、妻と4歳の娘、2歳の息子の4人で暮らしています。グローバルに働きたい、でも家事も育児も大事にしたい、そんな想いを両立するために、目的に応じてテレワークなどを選択できるハイブリッドワークスタイルがかなうことは願ってもないことでした。

社員一人ひとりが「働いていて楽しい」と思える環境づくりのために

今、一番取り組んでいきたいと思うことは?

そうですね、「人」にかかわるソフトの部分の変革に踏み込んでいきたいです。私自身、オリンパスの一員になって感じたのは、制度やシステムなどのハード面の変革は進んでいるものの、社員の気持ちや、ワーキングスタイル、職場の文化といったソフト面の変革が追いついていないということです。

企業変革“Transform Olympus”の取り組みが始まって、2022年で4年目。ハード面の変革をさらに推進しつつも、ソフト面の充実を図る時期に差しかかっていると思っています。オリンパスは100年を越える企業です。しかし、これからの100年に向けてわれわれが目指す企業像は、従来の“オリンパススタンダード”の延長上にはないかもしれません。真のグローバル・メドテック・カンパニーとして飛躍を遂げるため、社員一人ひとりがイキイキ活躍できるよう、従来のスタンダードをアップグレードし、健やかな組織文化を築いていく必要があると感じています。

具体的にはどんなことをしていく必要があると考えていますか? 

社員一人ひとりが「働いていて楽しい」と思えるような環境づくりをしていきたいです。そのために、会社と社員との関係が、従来のような上下関係ではなく、よりフラットな関係を作っていく必要があると思います。会社を舞台に、会社のリソースを使って社員がやりたいことを実現できるような環境づくりが、人事を担うわれわれに課された使命かなと。

会社が目指す方向と、社員が目指す方向を具体化し、それぞれが同じ方向を向いて進んでいくことが欠かせません。会社が目指すからそれについていくのでも、ただ自分がやりたいことをするのでもない。会社が提案する“Must”と社員の“Will”が有機的に結びつき、“Can”へと収束していくような姿が目指していくところだと思っています。

とはいえ、ソフト面を変革していくことは一朝一夕ではいかず、長期にわたる非常に難易度が高い課題です。変革とひと口にいっても、その度合いはさまざま。中には従来の仕事を従来のまま続けていくことに価値が見出されるケースもあります。ですから、変革自体を目的とするのではなく、Our Purpose、Core Values、事業計画という大きな目標を拠り所とし、部署ごと社員ごとに、それぞれの価値観や考えを尊重しながら柔軟に変化し、企業価値を向上させていくことが大切だと思っています。先ずは私自身多くの社員のもとへ足を運び、一人ひとりの生の声をお聞きしていきたいなと思っています。

オリンパスの魅力は人。つながりの力で社会に貢献する喜びがある

今後の目標を教えてください。

オリンパスの魅力は「人」です。強い社会的使命感を持って仕事に取り組んでいる社員が多いところが、最大の強みだと感じています。一方で、会社があって社員がいるという考えが根強く、一人ひとりのポテンシャルを発揮しきれていないのではないかとも感じています。人事のヘッドがよく発信している “Unleash the Potential”(ポテンシャルの解放をすること)で、個人の可能性が解き放たれれば、オリンパスはもっと強靭な会社になるはずです。HR-BPとして、その実現に向けて取り組んでいきたいです。

職場をより良く変えていくには、問題意識、時間、そして仲間が欠かせません。オリンパスには、社会的使命感や患者さんに対する責任感を共有する仲間、“One Olympus”の一員であることを誇れるような仲間がいます。「オリンパスの製品とサービスを待つ人たちが、世の中にはたくさんいる」という想いを胸に、事業活動を通じて広く社会に貢献していける喜びを感じています。日ごろより、協力してくれているHRの皆さんや職場の皆さんのおかげで活動できていると実感します。この場を借りて御礼申し上げます。

また、オリンパスのようにここまで変革へと大きく舵を切った日系企業は決して多くありません。日系企業のロールモデルになる日が来ると確信しています。これから出会う新しい仲間と共に、価値創造の実現に向けたグローバルの企業変革に、楽しく取り組んでいきたいですね。

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