人材マネジメント

オリンパスは、真のグローバルカンパニーになるために、
従業員一人ひとりがベストな状態でパフォーマンスを発揮できる企業文化の醸成を目指しています。
そのために国や地域にとらわれない適所適材な人員配置を実現すべく、グローバルレベルでの人材マネジメント施策に取り組んでいます。

適所適材な人員配置を実現するための取り組み

オリンパスでは、共通の指標での人材マネジメントをおこなうための「制度統一」と、制度を適切に運用するための「マネジメント教育」をグローバルレベルで行っています。これらにより、適所適材な人員配置の実現を目指しています。

グローバルでの「制度統一」

  • グローバルでの等級の統一
  • グローバル共通の評価制度
  • 上位ポジションにはグローバル共通KPIを設定

グローバルでの
「マネジメント教育」

  • GLCMでリーダーシップ開発をサポート
  • Global 360フィードバックの導入によるリーダーとしての行動評価
  • アサインメント・評価制度の教育

適所適材な
人員配置を実現

グローバルでの制度統一

「ジョブ型」人事制度導入の背景・目的

オリンパスでは、雇用の基本的方針として「⼈、⾒解、働き⽅の多様性を尊重する」「就職希望者や従業員を⼀切差別しない」を掲げて、その実践に努めています。これらの基本的な⾏動を徹底した上で、従業員一人ひとりの限りない可能性の発揮を促進するために、公平かつ適切な形で雇⽤、能⼒開発、昇進の機会を提供するよう努めています。

この方針のもと、「人材と機能のグローバル最適配置」を進めるためにグローバル人事制度への転換を掲げ、2019年4月に国内管理職層に「ジョブ型」人事制度を先行導入しました。

その後、2023年4月より同制度の対象を国内非管理職層にも拡大するとともに、等級制度(マネジメントポジション)・評価制度をグローバルで統一しました。

グローバルでの制度統一するにあたり、高い専門性を持った人材が経営理念「OUR PUPOSE, OUR CORE VALUES」の体現をすることが評価に反映されるようにしました。評価制度として運用することで、「人材と機能のグローバル最適配置」を推進できると考えています。

旧来型「メンバーシップ型」:⼊社年次や年齢などが処遇に影響する制度 → 「ジョブ型」人事制度を導入:個々人の担当職務の責任の大きさに応じ、より直接的で職務主義の処遇を実現

オリンパスにおける人事制度の概要

当社における人事制度は、大きく職責基準の等級・報酬制度、グローバル共通の評価制度で構成されています。
「ジョブ型」人事制度では、等級格付けを決める基準は担う「仕事」(職務責任の大きさ)になり、この等級をもとに報酬が決まります。国内で統一された職責ガイドラインを定めており、すべての職種で運用しております。

次に報酬制度では競争力のある処遇を実現するために社外サーベイ調査結果をもとに、各等級ごとに幅のあるレンジ給を設定しています。
評価制度では、OUR CORE VALUESを体現して成果を上げた人が報われるよう成果・行動・総合の3つで構成されています。

等級制度

  • 仕事(職責)基準の等級体系
  • 各自が担う職責基準を国内外で共通化

報酬制度

  • 仕事(職責)を基準とした報酬水準
  • 成果に報いるメリハリある賞与体系

評価制度

  • グローバル共通の評価体系、評価は年1 回
  • コアバリューを体現して成果を上げた人が報われる評価体系
  • 「成果」は賞与、「総合」は昇給、昇格に反映

評価制度のグローバル共通化

同じものさしで測ることでフェアネスを担保し、グローバル共通の人材マネジメントを実現することができます。

  • グローバル共通の成果・行動・総合の3つで構成される評価制度
  • 全従業員で経営戦略と関連付けた目標設定および評価(上位ポジションにはグローバル共通のKPI設定)
  • 評価者に対して、目標設定~評価フィードバックに関する教育を実施

グローバルでのマネジメント教育

グローバルレベルでの適所適材な人員配置を実現するためには、制度を整えるだけではなく適切に運用することが重要となります。

オリンパスでは、リーダーとしての目指すべき姿を定めたうえで、グローバルレベルでのマネジメント教育を実施することで、制度が正しく運用できる体制を整えています。

GLCMの導入・浸透

2022年3月期よりGLCM(グローバル・リーダーシップ・ コンピテンシー・モデル)を導入しています。このモデルは、事業環境の変革の中で従業員をリードしていくために必要なことについて、社内のあらゆるリーダーが同じ認識を持てることを目指しています。

GLCMには10個のコアコンピテンシーが定義されており、これらはリーダーが未来に向けて構築し、結果を出し、人々や自分自身を導くための指針となります。

GLCMの10個の
コアコンピテンシー

  • Build for the future

    • 戦略的思考
    • イノベーションの推進
  • Deliver results

    • 成果の創出
    • 判断の質
    • 関係者間の調整
  • Lead people

    • 意欲の喚起
    • コラボレーション
    • 人材の育成
  • Lead self

    • 信頼の獲得
    • 多様な状況への適応

マネジメント教育の実施

オリンパスでは、マネージャーのコンピテンシーを整えるとともに、タレントマネジメントを適所適材で実施できる仕組みや教育体制を取り入れ、部下を正当に評価できるよう、マネジメントの教育を行っています。

  • 2023年4月からマネジメント職の人事評価にGLCMを適用
  • マネジメント職が上司・同僚・部下からGLCMに基づくフィードバックを受ける『Global 360 フィードバック』の実施
  • GLCMモジュールプログラムと呼ばれるグローバルリーダーシップ開発プログラムの実施
  • 評価者に対するワークショップをグローバル共通のマテリアルで実施

関連コンテンツ