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1999年 3月24日
検査部門の課題に応える
生化学自動分析装置「AU640」
~最大51項目、時間800テスト、超微量分析(150μl)を実現~
「AU640」
生化学自動分析装置「AU640」
生化学自動分析装置「AU640」は、分注・攪拌・測光の性能を徹底的に追究し、
1 Quality、2 Cost、3 Speed の3要素を高次元で実現するために開発されました。基本性能の充実を高く評価頂いた前機種「AU600」に多彩な機能をプラスし、生化学分析の正確性とスピード化を実現しております。検査部門では、臨床サービスの向上やコストの削減等がますます期待されています。当社は製品販売だけでなく装置のモデム機能等を利用し、多彩なサポートメニューを用意した独自のオリンパスラボラトリーサポートシステム※1「Lab Supports」を準備しています。「AU640」と併せてご利用頂くことで、検査部門の自主運営改善のお役に立てます。
主な特長
  1. Qualityの追求
    1) 新光学測光系の採用、データデジタル信号化により、分析の基本性能を充実。
    2) 検体前希釈機能の採用により、異常高値検体への対応や原尿測定時のアプリケーションの柔軟性の向上。


  2. Costの追求
    1) 検液量150μlの超微量分析による、試薬コストの大幅削減。
    2) 硬質ガラスキュベット(半永久使用)やシールドウォーターバスの採用による消耗品コストの大幅削減。


  3. Speedの追求
    1) ラックと保冷機能付きスタットテーブルの2つの検体架設部を持ち、検診や病棟検体はラックサンプラ、緊急検体は保冷機能付きスタットテーブルと使い分けることにより、効率的で迅速な検査データ報告が可能。(ツインサンプラ)
    2) バーコードリーダー標準装備により、ラック測定検体・保冷機能付きスタットテーブル測定検体の全てがID管理可能。
主な機能の紹介
  1. ツインサンプラーの採用
    多量検体を効率良く処理するラックサンプラは一度に150検体分の架設が可能です。一方最大22検体分の至急検体を割り込み最優先で処理・データ報告できる保冷機能付きスタットテーブルを装備しています。さらに、保冷機能付きスタットテーブルでは標準液(規準データとなる検体)や管理血清の蒸発・濃縮を防ぎ、装置を常に至急検体対応可能な状態に保てると共に、一連の検査の間に管理血清を定期的に割り込める設定も行えます。

  2. 検体前希釈機能を搭載
    検体前希釈(5~100倍)により、異常高値検体への対応や、原尿測定時のアプリケーションの柔軟性が高まります。再検時の希釈分析にも対応し、再検条件を予め指定しておくことで、自動希釈再検が可能です。

  3. 新光学測光系採用による超微量分析の実現
    最終測光検液量が150μlから行え、低コスト分析の実現に貢献します。

  4. 安全性に配慮したサンプル詰まり検知、プローブ衝突検知機能
    フィブリン等でのサンプルプローブの詰まりをセンサーで検知し、アラーム・画面表示で警告します。また、分析中にプローブがサンプルカップに衝突した場合も分析動作を自動停止します。分注済みのデータは検査を続行します。

  5. 充実のオプション
    1)ISE測定ユニット
    装置最前面にスペースを確保し、電極交換や試薬交換時の使い勝手を考慮しました。当装置により、Na、K、Clの分析が行えます。また、従来機種より試薬使用量を20%削減しました。

    2)タッチスクリーン
    データ管理システムのキーボード、マウスでの画面操作に加えて、便利なタッチスクリーンも用意しました。夜間や緊急検査時のヒューマンインターフェイスの向上に役立ちます。

  6. 検査部門の効率アップを図る※1「Lab Supports」のサービスの適用(有料)
    1)データ管理サービス
    分析装置に装備した通信機能を利用し、当社製管理血清を利用した遠隔精度管理サポートを実施。

    2)リモートメンテナンスサービス
    通信機能を利用し、装置のトラブル発生時に事前にトラブル内容の解析、原因究明が行えます。

    3)リーシングサービス
    分析装置、試薬、「Lab Supports」の各種サービスを商品パッケージ化したリース契約を結べます。

    4)生化学試薬AUリエージェントの製造・販売
    「AU640」とのマッチングに優れた生化学液状試薬を用意しています。扱いやすさとともに、信頼性の高いデータを提供します。
主な仕様
項目 内容
方式 シングルライン・マルチテスト、オープンディスクリート方式
分析法 エンドポイント法、レイト法、フィックスド法、電極法(オプション)
同時分析項目数 48項目
オプションISEユニット接続時51項目
処理能力 800テスト/時
オプションISEユニット接続時1200テスト/時
サンプラ (1)ラック方式、1ラック10検体、150検体同時セット可能
(2)ターンテーブル方式、22検体同時セット可能、検体保冷可能
緊急検体 (1)ターンテーブルにて項目間に割り込んで最優先分析
(2)緊急検体用ラックにてラック間に割り込んで分析
再検査 (1)ターンテーブル上での再検
(2)再検ラックによるバッチ再検
(3)ラック自動戻しによる自動再検
検体前希釈 検体希釈再検、検体量増量・減量再検可能、検体前希釈分析可能(5~100倍)
反応液量 150~550μl
恒温槽方式 シールドウォーターバス方式
サンプル設定量 2.0~50μl(0.5μl毎に設定可能)
測光吸光度範囲 0~2.5 OD
反応時間 最大8分15秒
反応管 硬質ガラスキュベット(光路長6mm)
ID対応 (1)ラックサンプラ(各種採血管対応)
(2)保冷機能付きスタットテーブル(各種採血管対応)
(3)試薬保冷庫(60ml、30ml、15ml試薬ボトル対応)
安全機構 サンプル詰まり検知、プローブ衝突検知
OS Windows NT
DPR 日本語漢字カラー
データ保存 30,000検体
報告書、帳票 報告書・帳票フリーレイアウト作成・発行機能
通信機能 リモートメンテナンス等のサービスメニュー利用可能(別途契約)
オプション (1)電解質測定ユニット
(2)タッチスクリーン
(3)セカンドプリンタ
寸法・重量 本体 1850×800×1245mm 530kg
DPR 700×700×1430mm 70kg
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
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