1999年 5月12日 |
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クラス最高レベルの性能を発揮するパーソナルシステム
共焦点レーザ走査型顕微鏡「FLUOVIEW FV300」新発売 |
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共焦点レーザ走査型顕微鏡「FLUOVIEW FV300」 |
オリンパス光学工業株式会社(社長:岸本 正壽)は、各種の可視光レーザ光源に対応し、2チャンネルの蛍光画像と微分干渉画像(注1)を同時取得できる共焦点レーザ走査型顕微鏡「FLUOVIEW FV300」を新発売致します。 |
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当社の共焦点レーザ走査型顕微鏡は、共焦点光学系(注2)を用い、レーザを高度・高精度にX-Y走査し、さらにZ軸をコントロールすることによって、生きた細胞や組織を光学的にスライスして、その断層像を3次元的に画像解析ができる顕微鏡です。
当社は1974年に世界に先駆けて共焦点レーザ走査型顕微鏡の実用化に成功して以来、1991年に「LSM-GB200」、1996年に「FLUOVIEW」、1999年4月には姉妹機である「FLUOVIEW FV500」を発売し、生物・医学の基礎研究分野において多くの実績と高い評価を得てきました。「FLUOVIEW FV300」は「FLUOVIEW」の後継機種として、画像検出チャネルの追加、クラス最高レベルの高画質化・高性能化を実現したパーソナルシステムです。
「AXシリーズ」や「BX60」等の高級機種の顕微鏡にも対応できるようになり、形態観察から生理学応用まで幅広いユーザーニーズに応えます。高感度に光を検出するフォトマル(注3)ユニットを蛍光2ch + 透過1ch用意し、2重染色の蛍光画像と微分干渉画像の同時取り込みが可能です。さらに、2,048×2,048ピクセル、12bit(4,096階調)の高画質化を実現し、512×512ピクセルの画像について0.25秒という高速取得を可能としています。その他、研究内容に合わせたソフトウェア機能も充実しており、様々な走査方式、わかりやすいグラフィカル・ユーザ・インターフェースの採用、外部機器と接続した実験が可能なトリガ信号(注4)の入出力機能などを備えています。 |
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主な特長 |
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- 様々な機種の顕微鏡に対応したシステム
当社の最高級顕微鏡「AXシリーズ」や落射蛍光顕微鏡「BX60」などにも対応し、形態観察から生理学応用まで幅広いユーザーニーズに応えるシステムです。
- 多様なレーザ光源に対応
多様なレーザ光源(Arレーザ、Krレーザ、HeNeレーザ(G)(R))により、幅広い波長領域に対応しています。
- 2重染色の蛍光画像と透過画像が同時取り込み可能
高感度に光を検出するフォトマルユニットを蛍光2ch + 透過1ch用意し、2重染色の蛍光画像と微分干渉画像の同時取り込みが可能です。
- 研究内容に合わせたソフトウェア機能の充実
ポイントスキャン、ベクトルスキャン、フリーラインスキャンなどの様々な走査方式、わかりやすいグラフィカル・ユーザ・インターフェースの採用、外部機器と接続した実験が可能なトリガ信号の入出力機能など、研究内容に合わせたソフトウェア機能が充実しており、PCのOSもWindows NT4(英語版)により使い易さを追求しています。
- 高画質化、高速画像取得の実現
2,048×2,048ピクセル、12bit(4,096階調)の高画質化を実現しています。また、512×512ピクセルの画像について0.25秒という高速取得を可能にするなど高性能化が図られています。
- 幅広い蛍光色素、蛍光蛋白に対応可能
CFP、YFP、GFPに代表される、さまざまな蛍光蛋白、蛍光色素に対応可能です。また、オプションのオートレーザコンバイナにより、操作性の向上のほか多重染色標本のカブリを解消することが出来ます。
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(注1) |
微分干渉画像
顕微鏡での観察法のひとつ。サンプルの厚さや屈折率の差によって生じる照明光の位相差を、明暗または色のコントラストにして立体的に観察する方法。 |
(注2) |
共焦点光学系
結像する位置(合焦位置)にピンホールを置くことで、合焦位置以外からの光を一切排除できるので、光学顕微鏡に比べフレアのないコントラストの良い像が得られる光学系。 |
(注3) |
フォトマル
光電子増倍管。微弱な光を検出する高感度光検出器。 |
(注4) |
トリガ信号
外部機器に同期して画像取得を開始したり、画像取得のタイミングを外部機器に伝えるための電気信号。 |
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主な仕様 |
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項目 |
内容 |
レーザ光源 |
Arレーザ(488nm)、Krレーザ(568nm)、HeNeレーザ(G)(543nm)、(R)(633nm)を選択し、レーザコンバイナで接続。 |
レーザコンバイナ |
可視域の各レーザを選択し、組み合わせ可能。個々に連続可変光量調光フィルタ、シャッタ搭載。 |
スキャン
ユニット |
走査方式 |
近接ガルバノミラー(X,Y) |
ピンホール |
5段階ピンホール |
画像メモリ
と取得時間 |
256×256(0.6S)、2,048×2,048(6.6S)(同時取り込み3chまで)、512×512(0.25S)(同時取り込み2chまで) |
画像
チャンネル |
蛍光2chまたは蛍光2ch+透過1ch |
走査モード |
1次元:スポット
空間2次元:X-Y、ベクトル、X-Z、直線-Z、フリーライン-Z
時間2次元:X-t、直線-t、フリーライン-t
空間3次元:X-Y-Z、ベクトル-Z
時間3次元:X-Y-t、X-Z-t、ベクトル-t
4次元:X-Y-Z-t、ベクトルZ-t |
画像階調 |
12ビット(=4,096階調) |
ズーム |
1×~10×、0.5×ステップ可変 |
対応顕微鏡 |
正立型:AX70、(AX70WI)、BX50、BX60、BX50WI
倒立型:専用IX70 |
蛍光観察用照明装置 |
外部水銀光源と顕微鏡とをファイバにて接続 |
透過観察用照明装置 |
外部ハロゲン光源と顕微鏡をファイバで接続 |
透過検出ユニット |
フォトマル内蔵、独立型。顕微鏡本体とファイバで接続。 |
Z駆動部 |
ステッパモータ/送りステップ 0.025μm |
制御装置 |
PC-AT互換機/OS:Windows NT4(英語版)/メモリ:128MB以上
CPU:Pentium400MHz以上/ハードディスク:2GB以上
専用I/Fボード/画像取込:PCIバス
光磁気ディスクユニット:640MB対応、3.5inch、内蔵型
モニタ:21、19、17inchより選択、1,280×1,024、フルカラ-(1,677万色) |
主なソフト
ウェア機能 |
画像
取り込み |
走査条件設定:画像サイズ、走査速度、ズーム、パン等
PMT感度自動調整機能
リアルタイム画像演算:カルマンフィルタ、ピーク演出演算処理 |
画像表示 |
各画像表示:CH別並列表示、重ね合わせ表示、トリミング、タイリング表示、シリーズ(Z/T)コマ送り・連続表示
LUT:各色の設定、擬似カラー
コメント:図形、テキスト、スケール等の入力 |
画像処理 |
各種フィルタ:平均、ローパス、ハイパス、ゾーベル、Median、Prewitt、2Dラプラシアン、エッジ強調、他
各種演算:画像間演算、算術演算、論理演算 |
画像解析 |
輝度値の鳥瞰図・ヒストグラム、面積・周囲長計測、時間経過計測等 |
3次元構築
・観察、
その他 |
3Dアニメーション、両眼パララックス、赤・緑ステレオ、断面切り出し表示
ヘルプ機能(グラフィカルヘルプ)
タイムコースイオン計測機能(オプション)
トリガーイン、アウト機能(オプション) |
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オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
- 本リリースに掲載されている内容は、報道関係者向けに発表した情報です。
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