本文の始まりです


2003年 6月18日
株式会社ノバスジーン
旭テクノグラス株式会社
オリンパス プロマーケティング株式会社
ノバスジーン、旭テクノグラス、オリンパス プロマーケティングの共同開発により
低価格かつ高精度・高信頼性を実現したオリゴDNAマイクロアレイを商品化
オリゴDNAマイクロアレイ第1段
「Mouse Basic Array Ver.1」を発売
株式会社ノバスジーン(代表取締役社長 祖父尼 俊雄)、旭テクノグラス株式会社(取締役社長 勝又 雅之)、オリンパス プロマーケティング株式会社(代表取締役社長 高橋 功、以下、オリンパスPM)は、3社の共同開発により低価格かつ高精度・高信頼性を実現したオリゴDNAマイクロアレイ(*1)の第1段「Mouse Basic Array Ver.1」を商品化、オリンパスPMを総販売元に2002年7月1日から発売します。
「Mouse Basic Array Ver.1」は、製薬研究市場での薬剤応答性テスト等にも利用可能なオリゴDNAマイクロアレイです。昨年12月より市場調査を実施し、研究者の意見・要望を元に、膨大なマウス遺伝子リストの中から、マウス遺伝子カテゴリーのベスト10を厳選しました。3社の経験やノウハウを活して高精度・高信頼性を実現すると同時に、4枚セットで定価98,000円(税別 )と、従来製品に比べ圧倒的な低価格を実現しました。
高精度・高信頼性を実現するプローブ設計は、オリゴプローブ設計法「タプル法(*2)」の独占使用権を持つノバスジーンが担当。「タプル法」を用いることで、従来の方法よりも短時間に標的特異性が高い高精度なオリゴプローブ配列の設計を実現しました。さらに、旭テクノグラスの製造技術と最新のアレイ製造装置により高品質かつ低コスト化を実現しました。オリンパスPMは、これまで同社が培ってきた大学や研究機関等への販路を活かし、マーケティング活動を実施。顧客の要望を吸収、反映した商品化に寄与しました。
3社は低価格で高精度・高品質なオリゴDNAマイクロアレイを提供するため、2001年12月から共同開発とマーケティング活動を開始し、今回の「Mouse Basic Array Ver.1」発売に至りました。
なお、同商品の販売開始とともに、ノバスジーンでの解析データの分析を中心とした受託解析サービスも開始します。
今後3社では、今秋に顧客からの要望に応じたヒト遺伝子のカスタムアレイを、今冬にラットおよびヒトのベーシックアレイを発売予定です。その後も商品ラインアップの拡充を図り、様々な研究用途に対応させ、DNAマイクロアレイ市場の拡大を図ります。
なお、3社では事業開始3年後を目処に10億円の売上を目指します。
「Mouse Basic Array Ver.1」商品概要
商品名 発売日
「Mouse Basic Array Ver.1」 2002年7月1日
「Mouse Basic Array Ver.1」の遺伝子カテゴリー
・Apoptosis
・Signal transduction
・Transcription factor
・Extracellular matrix protein
・Cell cycle
・DNA repair, DNA methylation
・Stress protein, inflammation
・Xenobiotic metabolism
・Carcinogenesis
・House keeping
3社の役割分担
ノバスジーン オリゴDNAマイクロアレイに固相するプローブの設計。要望に応じて、受託解析サービスも実施。
旭テクノグラス オリゴDNAマイクロアレイの製造および受注後の商品納品業務を実施。また、販売子会社ディスカバリー・バイオテクノロジーズ株式会社を通 じた販売も実施。
オリンパスPM 総販売元としてオリゴDNAマイクロアレイの拡販に注力するほか、マーケティング活動の実施により、顧客ニーズを把握した商品企画も実施。
3社の役割分担
ご参考(オリゴDNAマイクロアレイについて)
オリゴDNAマイクロアレイは従来使用されるcDNAマイクロアレイに比較して、ハイブリダイゼーション時間が短い、クロスハイブリダイゼーション(*3)によるエラーが少ない、ターゲットの調整が短時間で行える、選択転写 /選択スプライシングの区別が可能、等多くのメリットがあります。しかし多くのプローブを必要とするため、マイクロアレイ作成に手間と時間がかかるため低コスト化への障害となっていました。
*1 ガラス等の基板上にDNA断片を整列させ固定化したものの総称で、DNAチップとも呼ばれる。遺伝子の機能の解析に最も有効とされている。
*2 タプルと呼ぶ短い塩基配列(この場合7塩基)が、対象となる全遺伝子の中で何回出現するかをカウントしていくことで、高頻度に出現する「ありふれた」塩基配列かどうかの特異性を評価計算する技法。東京大学大学院総合文化研究科の陶山明助教授のもとで考案されました。
*3 DNAマイクロアレイ上で、本来のDNAプローブではないDNAプローブにターゲットとなる遺伝子が相補結合してしまうこと。
会社概要
  株式会社ノバスジーン
代表取締役社長 祖父尼 俊雄
本社所在地 東京都八王子市久保山町2丁目3番
資本金 4億円
従業員数 8名
事業内容 遺伝子解析サービス(SNPタイピング、DNAプローブ・プライマー設計、遺伝子発現頻度情報解析)、研究開発(生体分子コンピューティング)
2001年2月設立。主な株主は、オリンパス光学工業(株)、三井情報開発(株)、三井物産(株)。以来、上記ゲノム関連事業を推進。
ホームページアドレス http://www.novusgene.co.jp
  旭テクノグラス株式会社
代表取締役社長 勝又 雅之
本社所在地 東京都中央区日本橋本町3丁目7番2号(東京本社)
資本金 72億3,300万円
売上高 348億1,000万円(2001年12月期)
従業員数 948名(2001年12月現在)
事業内容 特殊ガラス(理化医療用、電子・工業用、照明用、食器等)事業、近年バイオ・遺伝子関連事業、光学薄膜用ガラス事業に力を傾注している。昨年4月にDNAマイクロアレイに特化した販売子会社「ディスカバリー・バイオテクノロジーズ株式会社」を設立。
ホームページアドレス http://www.atgc.co.jp
(旭テクノグラス株式会社)
http://www.discoverybio.co.jp
(ディスカバリー・バイオテクノロジーズ株式会社)
  オリンパス プロマーケティング株式会社
代表取締役社長 高橋 功
本社所在地 東京都千代田区神田駿河台3-4 龍名館ビル
資本金 14億2,400万円(2002年6月現在)
売上高 1,271億1,100万円(2002年3月期)
従業員数 806人(2002年4月1日現在)
事業内容 メディカル、ライフサイエンス、インダストリアル関連商品の輸入、販売、アフターサービス、リース。 ゲノム分野においては、2000年4月にゲノム事業推進室を設置。同分野を対象とした研究機器のマーケティング、販売を推進。
ホームページアドレス http://www.olympus-pm.co.jp/
オリンパスプロマーケティング株式会社(旧 オリンパス販売株式会社)は、2003年4月1日をもってオリンパス光学工業株式会社と合併いたしました。
オリンパス光学工業株式会社は、2003年10月1日をもってオリンパス株式会社と社名変更いたしました。
  • 本リリースに掲載されている内容は、報道関係者向けに発表した情報です。
  • 掲載内容は、発表日現在の情報であり、ご覧になっている時点で、予告なく情報が変更(生産・販売の終了、仕様、価格の変更等)されている場合があります。
  • 掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です。


本文の終わりです