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2004年 6月 9日
オリンパスの自動画像補正装置「VisionPlex(ビジョンプレックス)」が
ドーム型スクリーンへの投影システムを実現
~ 短時間の画像補正で、包み込む高臨場感を演出 ~
オリンパス株式会社(社長:菊川 剛)は、当社開発の自動画像補正装置「VisionPlex(ビジョン プレックス)」をアプリケーションの一つとして、複数プロジェクターを用いてドームスクリーン上でつなぎ目の無い高精細な貼り合わせを実現しました。これによって魅力ある静止画や動画のコンテンツを、ドームならではの包み込む高臨場感の映像を体感できます。
このドーム投影システムは「VisionPlexスーパードーム」という名称で、第12回産業バーチャルリアリティ展(詳細下記)の株式会社東京現像所(以下、東京現像所)のブースにて、一般のお客様にもご覧頂けます。
今回の出展では、東京現像所の持つ短工期・低費用で設置可能なドームスクリーンと、当社「VisionPlex」の高精細マルチ投影システムが持つ、高精度・短時間自動調整技術の特徴を生かし、共同で出展することとなりました。
展示会名:   第12回 産業バーチャルリアリティ展
  場所: 東京ビッグサイト (株)東京現像所ブース(ブースNO. 20-42 )
「VisionPlex スーパードーム」
  会期: 2004年6月16日(水)~ 18日(金)
(10:00 ~ 17:00)
「VisionPlexスーパードーム」映像投影イメージ
「VisionPlexスーパードーム」映像投影イメージ
「VisionPlex スーパードーム」
第12回 産業バーチャルリアリティ展(2004年 6月16日~18日)
「VisionPlex スーパードーム」
VisionPlex スーパードームの実際映像 補正前 VisionPlex スーパードームの実際映像 補正後
VisionPlex スーパードームの実際映像(1)
(左:補正前、 右:VisionPlexによる補正後)
VisionPlexスーパードームの実際映像(2)
VisionPlexスーパードームの実際映像(2)
背景
「VisionPlex」は、XGA、SXGA※1プロジェクターなどを複数接続し、これらのプロジェクター画像を貼り合わせてつなぎ目のない高精細画像を投影できる画像補正装置です。一台のプロジェクターでは高精細映像の投影に限界があることから、複数のプロジェクターの画像を貼り合わせる技術で、大型スクリーンにきめ細かな映像を投影することを可能としました。
2002年5月に技術発表されたこの技術は、2003年4月には阪神淡路大震災記念・人と防災未来センター「ひと未来館」の4百万画素大型投影システムにも採用されるなど実績を上げてきました。
今回の投影システムの導入にあたっては、「VisionPlex」の特徴である、自動で補正しシームレスな一枚の均一映像として投影できる技術が活かされています。どんな形状のスクリーンに対しても多くのプロジェクター投影像を張り合わせ、ドームスクリーンのような極めて投影映像の大きな歪みや明るさ色合いなど、またプロジェクター個体差があっても、今までにない以下の特徴ある高精細ドーム映像システムが簡単に実現できるようになりました。
※1  XGA、SXGA: ディスプレイ形式の一つ。有効画素数はそれぞれ約80万、約130万画素
1.  XGA4台のプロジェクターを使い、全体で約2百万画素の高精細映像を実現。
更にプロジェクターSXGA形式とし、6台、8台と台数も更に増やすことも可能なので、より高精細映像を容易に投影することが出来ます。
  2. 直径6mの高精細ドーム映像によって、包み込むような臨場感を十分体感できます。
  3. 投影像の大きなひずみも精度よく補正できるので、従来のようなプロジェクターの配置をドーム中央部ではなく、周辺部へ配置することが可能です。それにより、観客が中央でプロジェクターを意識しないで映像を鑑賞できます。
  4. 東京現像所のスクリーンと「VisionPlex」の映像システムの自動調整機能により、短工期設置、かつ短時間で画像調整できるドーム投影システムを実現しました。
今回のドーム投影システムを契機として、「VisionPlex」のさまざまな用途で高精細映像システム提案を図り、アミューズメント系の投影システム、航空・交通管制システム、各種シミュレーション、バーチャルリアリティ関連の研究等の分野へ幅広い展開を進めていきます。
「VisionPlex」の主な特長
昨年5月に技術発表された「VisionPlex」は、画像貼り合わせ専用のシステム・コントローラーとその制御用パソコン及び画像補正用カメラで構成されている装置です。主な特長は、以下の通りです。
・  デジタルカメラ開発で培ったオリンパス独自の自動補正方式により、短時間で正確にひずみ、明るさ、色合いの調整を行い、スクリーン全体に均一な映像を出力できます。
  ・  複数接続による拡張機能で、プロジェクターを縦横に最大68台まで組み合わせ接続することもできます。この拡張機能による高精細投影システムと、弊社が開発しました超高精細動画カメラとの組み合わせで800万画素のデジタル動画ライブ投影を実現しました。「VisionPlex」は、さらに解像度を高め、幅広いシステム構築ができます。
  ・  スクリーン形状については、平面、曲面、ドーム型等の多様なスクリーンに対応でき、お客様の幅広いご要望に応えられる拡張性のある投影システム構築が可能となります。
展示施設について
施設名称:  「VisionPlexスーパードーム」
於 第12回 産業バーチャルリアリティ展  東京現像所ブース
  接続機材: 投影システム(オリンパス)
VisionPlexとXGAプロジェクター 4台
吸引型スクリーン(東京現像所)
スクリーンサイズ:  直径6m(ハーフ・ドーム型)
構造体: 幅6,400mm×奥行3,350×高さ5,350
スクリーンゲイン: 1.0±10%
真円率: 1.0±10%
  コンテンツ: 
制作: 東京現像所、オリンパス
制作協力: 千葉大学羽石研究室
デジタル処理協力: オリンパス
主なコンポーネンツの仕様
Display BOX 映像入力 LVDS 4ch(内蔵コンテンツ)
PC入力(VGA~SXGA、NTSC、HDTV(60P)
XGA、SXGA×4ch(parallel in)
映像出力 XGA、SXGA×4ch(RGBminiD-Sub15p、DVI×4ch)
音声入力 LINE IN 4ch
音声出力 SP OUT / LINE OUT
フレームレート 60fps(但し、内部処理は30fps)
電源 AC100~230V 50 / 60Hz
外形寸法 483mm(H)×445mm(W)×470mm(D)
重量 35kg
Display PC 本体 コンテンツ用HDD(RAID)80GB×2台 LVDS I / Fボード, IEEE1394 ボード
モニタ 15” LCD XGA対応
OS Windows2000 SP4
入力可能な
コンテンツ形式
静止画 JPEG、BMP
動画 JPEG、音声データはwavファイル
※44.1KHz、16bit、STEREOのみ対応
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