2004年 7月22日 | ||||
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OES膀胱腎盂ファイバースコープ「CYF-5A」 | 先端部形状 |
オリンパス株式会社(社長:菊川 剛)は、主に膀胱内の疾患や結石の観察、処置後のフォローアップ等に使用されるOES膀胱腎盂ファイバースコープ「CYF-5A」を8月2日から、日本で販売し、全世界へ展開いたします。従来機種に比べ、新設計の砲弾型の先端部形状により、尿道内の挿入性の向上、さらに患者の苦痛低減を目指すほか、バッテリー光源との組み合わせによって、これまで以上の機動性と操作性を実現しています。また、尿道・膀胱の観察及び内視鏡的治療に加えて、経皮的なアプローチにより腎盂にも使用可能です。 |
「CYF-5A」の発売の概要 | ||||||
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「CYF-5A」の主な特長の概要 | ||
1. | 新設計の砲弾型の先端形状により、組織との接触抵抗が少なくスムーズな挿入性を実現 | |
2. | 使用場所に合わせて、バッテリー光源と設置型の光源装置の双方に対応が可能 | |
3. | 新設計の光学系により、画質を向上 | |
4. | 軟性膀胱腎盂鏡としては、世界で唯一、高周波処置が可能 | |
市場導入の背景 |
泌尿器内視鏡の歴史は古く、欧州を中心に19世紀初頭から尿道や膀胱の観察が行われていました。硬性の膀胱鏡は、19世紀後半に近代型の基礎が完成したことで急速な普及と発展を遂げ、今日に至り、主に、膀胱内の疾患や結石の観察、処置後のフォローアップなどに使用されています。 |
軟性膀胱鏡が開発されてからは、術中の痛みが少ないことや粘膜麻酔下で容易に外来検査ができることから欧米を中心に市場に浸透しはじめ、英米では非常に高い普及率となっています。日本では、1973年に初めて軟性鏡による膀胱観察が行われ、その後、徐々に軟性鏡市場が拡大してきています。 |
当社では、1986年に軟性膀胱鏡を導入後、ビデオスコープの開発(1997年)、世界初の高周波対応の実現(1999年)など、医師のニーズを反映させた製品化を進め、市場で高い評価を頂いております。今回発売する「CYF-5A」は、挿入性、操作性、光学性能の向上に力点を置いて開発を行いました。特に、挿入性については、先端形状を徹底的に見直した結果、ユニークな砲弾型の形状を採用しました。これにより、これまで以上の挿入性を実現し、痛みの少ない軟性膀胱鏡市場の拡大に貢献できるものと考えています。 |
主な特長の詳細 | |
1. | 新設計の砲弾型の先端形状により、組織との接触抵抗が少なくスムーズな挿入性を実現 |
先端形状を砲弾型にすることで尿道粘膜との接触抵抗を低減し、スムーズな挿入性を実現しました。また、テーパ面と先端の湾曲方向(UP方向)を合わせているため、特に、膀胱鏡の進行方法に対して尿道が上方にカーブしている膜様部(下図を参照)の通過性を向上しました。 | |
通常、細経化により挿入性向上を目指しますが、その場合、処置・吸引用のチャンネルや画像を伝送するイメージファイバーを犠牲にすることになりますが、今回、先端形状を工夫することで、画質・処置性能を損なうことなく、スムーズな挿入性を実現しています。 | |
>> 拡大図 |
2. | 使用場所に合わせて、バッテリー光源と設置型の光源装置の双方に対応が可能 |
バッテリー光源である充電式ミニチュア光源(オプション)を使用することで、機動性が向上。外来はもちろん、ICU(集中治療室)や病棟、在宅などでの膀胱鏡検査が可能になります。 | |
また、軽量ライトガイド(オプション)との組み合わせでは、観察中のスコープ操作性が向上。従来、外来で使用してきた設置型の光源装置にも接続可能です。 | |
3. | 新設計の光学系により、画質を向上 |
ファイバーの網目を除去し、周辺部の解像度を向上させることで、これまで以上に、より快適な観察を可能にしました。 | |
4. | 軟性膀胱腎盂鏡としては、世界で唯一、高周波処置が可能 |
前機種から継続して、高周波処置に対応しており、生検後の止血や微小病変の切除・焼灼などに活用できます。観察と同時に対応できる高周波処置は、特に、膀胱内の再発病変に有効です。 | |
「CYF-5A」の主な仕様 |
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参考:充電式ミニチュア光源「MAJ-922」の主な仕様 |
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