2004年11月16日 | ||
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オリンパス株式会社(社長:菊川剛)は、2005年3月25日から開催される愛・地球博(愛知万博)における共同館「夢みる山」のテーマゾーンの映像コンテンツ「めざめの方舟(はこぶね) / Open Your Mind(出展者;積水ハウス・中部日本放送・東海テレビ放送・中日新聞社)」の床面映像において、当社800万画素デジタル動画カメラとハードディスクレコーダーを活用した制作協力をしました。 |
このテーマゾーンは、世界的なアニメ・映画監督の押井守氏が総合演出しています。見る人の周囲全てを映像で包み込むような"体感型"映像空間における、50インチのプラズマディスプレイを敷き詰めた世界最大級の床面映像(約600m2)のコンテンツ撮影において、当社の高精細映像システムが採用されました。
高精細テレビ方式(HDTV:通称ハイビジョン)の4倍に相当する800万画素デジタル動画カメラ「SH-880TM」とハードディスクレコーダー「SH-880TR」を活用し、より質の高い体感映像制作に当社は貢献しています。 |
総合演出 押井守監督と、
オリンパス800万画素デジタル動画カメラ「SH-880TM」 |
(当社幡ヶ谷事業場〔東京・渋谷〕の『オリンパス高精細シアター』にて) |
総合演出 押井守監督のコメント |
「映像というのは、それを見る自分との間に必ず距離があります。また、その映像にフレームがあることで非常に客観的に見て、かつ自分の存在と更に距離があると感じるわけです。この状況は"眺めている"のであって"見つめている"という関係ではありません。僕は、映像コンテンツを通じてテーマゾーンならではの非日常を体感してもらうためには、この距離を思いきり圧縮しなければならない。そのためにはどうすればいいだろうか、と考えました。 |
その中の一つの方法が、テーマゾーンの足元を全部映像にする、すなわち映像の上に立ってしまうということです。映像と同一平面上に自分の存在を見てしまうことで、ある種映像と一体化し、体感するという世界で、一番手っ取り早く近づく方法なのかもしれないと考えたわけです。そこから床一面にディスプレイを敷き詰めるということが浮かんだのです。 |
しかし、お客さんが体感できる程度のリアリティーある絵の解像度がなかなか得られません。そこで、たまたまオリンパスの800万画素デジタル動画カメラの話を聞きつけて、試してみたいと思ったわけです。 |
実際に使ってみたのですが、高解像度の映像を獲得するシステムとしては、非常に安心感を持てました。これなら十分に行けるなと。ちょうど現場の要求と提供するものがいい感じで出会えたのかなと思っています。」 |
(当社幡ヶ谷事業場『オリンパス高精細シアター』でのインタビュー内容より抜粋・一部編集) |
押井守監督 プロフィール |
1951年生まれ。東京都出身。 |
主な作品は、劇場用アニメ『うる星やつら オンリー・ユー』(脚色・監督 / 1983年公開)、同『機動警察パトレイバー』(監督 / 1989年公開)、1995年に公開された『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』(監督)は、アメリカやイギリスでも公開され、翌96年には米ビルボード誌でセルビデオチャートNo.1を獲得する世界的話題作となった。 |
近作では、近未来をテーマにし、ポーランドでロケした実写映画「Avalon(アヴァロン)」(監督 / 2001年公開)が第54回(2001年)カンヌ国際映画祭の特別招待作品に。2004年3月に公開された「イノセンス」(監督)は、今年の第57回カンヌ国際映画祭で日本のアニメーションとしては初めてコンペティション部門で公式上映された。 |
「夢みる山」 テーマゾーンについて |
中日新聞社がプロデユースする共同館「夢みる山」は、積水ハウス・中部日本放送・東海テレビ放送・中日新聞社の4社が出展するテーマゾーンと、シヤチハタ、日本ガイシ、ブラザー工業が出展する3つのオリジナルゾーンで構成されています。 |
このテーマゾーンの映像コンテンツ「めざめの方舟(はこぶね) / Open Your Mind」の総合演出は世界的なアニメ・映画監督の押井守氏が手掛けます。 |
万博史上世界最大級のプラズマディスプレイによる床面映像などを駆使する体感型映像空間で、来場者はこの床に立ち、歩き回ることができます。壁面や頭上も含めた空間内にも映像が展開し、来場者は自由に視線を変えて楽しみ、音響との組み合わせで人間の感覚に訴えかけます。大自然の光景や動植物の数百に及ぶシーンが万博全期間中(185日間)さまざまな組み合わせのプログラムで登場するのも特徴で、こうした試みは万博史上初めてです。 |
「夢みる山」は、長久手会場・企業パビリオンゾーンB内にあります。
詳細はHPをご覧下さい。 |
当社800万画素の高精細デジタル動画システムについて |
オリンパスは、2004年4月に世界初の「入力(撮影)-編集-出力」まで一貫して対応可能な800万画素の高精細デジタル動画システムを構築しました。このシステムは高精細テレビ方式(HDTV:通称ハイビジョン)の4倍に相当するシステムで、入力機能としては、800万画素高精細デジタル動画カメラ、及びハードディスクレコーダーをより大幅に小型・軽量化することに成功。また編集機能についても、レコーダーから編集までのデータのリアルタイム転送などにより大画面、実解像度での確認が可能となり、編集作業時間の短縮を実現しました。あわせて、高精細デジタル動画の撮影から録画、編集、大型スクリーンでの投影までを一括して対応できる専用編集施設「オリンパス高精細シアター」を4月9日に東京・渋谷の当社幡ヶ谷事業場内に開設しました。 |
演劇・シネマなどの娯楽映像、イベント・ショールームなどの業務用分野で、大型スクリーンによる臨場感溢れる映像を提供して積極的な市場開拓を進めています。 |
撮影で使われた、800万画素デジタル動画カメラ 「SH-880TM」(奥)と
ハードディスクレコーダー 「SH-880TR」 |
撮影機材「800万画素デジタル動画カメラ」に関するお問い合わせ先 | ||
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