本文の始まりです


2007年5月8日
2007年6月11日修正

オリンパスメディカルシステムズ
小腸領域において簡単な操作で検査時間短縮に貢献する

「シングルバルーン小腸内視鏡システム」を世界同時発売

~食道・胃・大腸に続き小腸でもNBI観察を実現*1

シングルバルーン小腸内視鏡システムとビデオスコープOLYMPUS SIF TYPE Q260 シングルバルーン小腸内視鏡システム

右:EVIS LUCERA小腸ビデオスコープOLYMPUS SIF TYPE Q260
上:Balloon Control Unit バルーンコントロールユニットOBCU
左:ディスポーザブルスライディングチューブ ST-SB1
「シングルバルーン小腸内視鏡システム」

スライディングチューブ併用によりシングルバルーン方式を採用した小腸内視鏡システム

オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌 治人)は、カプセル内視鏡の実用化により疾患が発見されるようになった小腸領域において、内視鏡診断から治療までの総合的な価値提供を目指していきます。欧州などで販売済みの診断を目的とした小腸用カプセル内視鏡システムに続き、診断・治療を目的に1つのバルーンを操作することで挿入を補助し検査時間短縮に貢献する「シングルバルーン小腸内視鏡システム」を6月1日に世界同時発売※3します。なお、小腸用カプセル内視鏡システムは、510(k)※2申請中の北米、薬事申請中の日本で法規制対応が完了次第それぞれの地域で販売していきます。小腸用内視鏡、カプセル内視鏡や内視鏡用処置具のラインアップ化により、小腸疾患の診断・処置治療の効率アップを追及し、医療の確実性向上に貢献していきます。

*1 北米でNBI観察機能に対応した「EVIS EXERAII 小腸ビデオスコープOLYMPUS SIF TYPE Q180」は、510(k)申請中。
*2 510(k):米国内で医療機器を販売するに当たって、FDAに提出する申請書。
*3 日本の発売時期は6月下旬(予定)に変更。

「シングルバルーン小腸内視鏡システム」は、5月9日から11日まで新高輪プリンスホテル・国際館パミール(東京・品川)で開催される「第73回日本消化器内視鏡学会総会(会長:東邦大学医学部医学科内科学講座消化器内科 三木一正教授)」に出展します。

「シングルバルーン小腸内視鏡システム」の主な特長の概要(国内)

  1. 簡単なセットアップとシンプルな操作で検査時間短縮に貢献
  2. 高画質の実現と挿入性の向上
  3. 狭帯域光観察(NBI)が可能
  4. 当社従来システムとの互換性を確保
  5. 生体適合性を確認済みのシリコーンゴム素材を採用したスライディングチューブ

「シングルバルーン小腸内視鏡システム」の発売の概要(国内)

販売名 発売時期
EVIS LUCERA小腸ビデオスコープOLYMPUS SIF TYPE Q260 2007年6月下旬※3
Balloon Control Unit バルーンコントロールユニット OBCU
ディスポーザブルスライディングチューブ ST-SB1

商品導入の背景

小腸は、食道・胃・大腸などの消化管臓器に比べ疾患が少ないと言われてきました。近年、欧米を中心にカプセル内視鏡が実用化され、全小腸観察により小腸疾患も発見されるようになりました。これにより、軟性内視鏡を用いた精密診断、そして処置具を併用した組織診断や治療まで行うという医学ニーズが一層高まってきました。

当社は、1950年に胃カメラを世界で初めて実用化して以来、消化器内視鏡のリーディングカンパニーとして、安全・安心・高効率の診断・治療機器の提供によって、医療の質の向上に貢献してきました。小腸領域において、診断・治療を目的とした軟性内視鏡は1973年に小腸ファイバースコープ、1997年に小腸ビデオスコープを実用化してきました。この度、簡単操作で検査時間を短縮したいという医療現場のニーズに対応して「シングルバルーン小腸内視鏡システム」を発売するに至りました。また、2005年10月に欧州などで販売を開始した診断を目的とする小腸用カプセル内視鏡システムは510(k)申請中の北米、薬事申請中の日本で法規制対応が完了次第それぞれの地域で販売していきます。これにより、内視鏡診断から治療まで総合的な価値提供を目指していきます。

小腸領域のシステムブランド「EnteroPro(エンテロプロ)」を創設

「シングルバルーン小腸内視鏡システム」の導入にあたり、小腸領域の内視鏡診断から治療までの支援を総合的な価値提供を目指すシステムブランド「EnteroPro(エンテロプロ)」のもと実施していきます。小腸領域において当社が蓄積してきた軟性内視鏡やカプセル内視鏡、内視鏡用処置具の技術を更に発展させて、小腸疾患の診断・処置治療の効率アップを追及し、医療の確実性向上に貢献していきます。

EntePro(エンテロプロ)ロゴ

「シングルバルーン小腸内視鏡システム」の主な特長の詳細(国内)

1.簡単なセットアップとシンプルな操作で検査時間短縮に貢献
バルーンコントロールユニット(別売)に接続したスライディングチューブの内面を水で濡らし、スコープを通すだけという簡単なセットアップのため、検査前の準備が簡単に行えます。また、操作するバルーンが1つで、手元の小型リモコンでバルーンの膨張・収縮を繰り返すだけで複雑な操作を必要としないため、検査時間の短縮に貢献します。

2.高画質の実現と挿入性の向上

高解像度CCDを採用しながら先端部外径9.2mmを実現し、「ディスポーザブルスライディングチューブST-SB1」との組み合わせに最適化された挿入部や、先端硬質部長とアングルの湾曲部長の短縮化により、小回りの効く形状を実現することで挿入性の向上を図りました。これに加え、鉗子チャンネル径2.8mmを確保し幅広い処置具に対応しています。

従来機種と新機種の比較
右:従来機種(EVIS 小腸ビデオスコープOLYMPUS SIF TYPE 240)の先端部
左:新製品(EVIS LUCERA小腸ビデオスコープOLYMPUS SIF TYPE Q260)の先端部

3.狭帯域光観察(NBI)が可能
内視鏡ビデオスコープシステム「EVIS LUCERA SPECTRUM」との組み合わせにより、通常光観察に加え狭帯域光観察(NBI)が可能となり、粘膜微細模様の観察をサポートします。

4.当社従来システムとの互換性を確保
「EVIS LUCERA小腸ビデオスコープOLYMPUS SIF TYPE Q260」は、内視鏡ビデオスコープシステム「EVIS240」/「EVIS LUCERA」/「EVIS LUCERA SPECTRUM」との互換性を確保しているため、従来資産を有効活用することが可能です。

5.生体適合性を確認済みのシリコーンゴム素材を採用したスライディングチューブ
「EVIS LUCERA小腸ビデオスコープOLYMPUS SIF TYPE Q260」のオーバーチューブとして使用する「ディスポーザブルスライディングチューブST-SB1」は、生体適合性を確認済みのシリコーンゴム素材を採用し、ラテックスアレルギーのリスクを払拭します。また、チューブ内面に親水潤滑コーティングを施すことで内視鏡挿入部との滑り性を確保し、小腸深部への内視鏡の挿入をサポートします。

  • 本リリースに掲載されている内容は、報道関係者向けに発表した情報です。
  • 掲載内容は、発表日現在の情報であり、ご覧になっている時点で、予告なく情報が変更(生産・販売の終了、仕様、価格の変更等)されている場合があります。
  • 掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です。


本文の終わりです