2008年7月18日
大画面の高画質画像でNBI観察も可能な
「腎盂尿管ビデオスコープ OLYMPUS URF TYPE V」を世界で発売
オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌 治人)は、尿管・腎盂内の腫瘍の観察や結石の処置などを目的とした「腎盂尿管ビデオスコープ OLYMPUS URF TYPE V」を、7月22日から日本で販売を開始し、順次、欧米やアジア等、全世界で販売していきます。本商品は、高解像CCDの採用により、従来の腎盂尿管ファイバースコープに比べ画像サイズは約3倍※1、色ズレや網目のない、明るく鮮やかな高画質を実現し、NBI観察※2にも対応します。
※1 | 「OES腎盂尿管ファイバースコープURF TYPE P5」をカメラヘッド「OTV-S7H-1D-L08E」に接続した場合 |
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※2 | NBIはNarrow Band Imagingの略。血液中のヘモグロビンに吸収されやすい狭帯域化された2つの波長(390~445nm/530~550nm)の光を照射することにより、粘膜表層の毛細血管や粘膜微細模様が強調表示される画像強調観察。VISERA Pro(ビセラ・プロ)ビデオシステムセンターとの組み合わせで使用可能(国内)。 |
発売の概要(国内)
製品名 | 発売時期 |
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腎盂尿管ビデオスコープ OLYMPUS URF TYPE V | 2008年7月22日 |
主な特長の概要
- 高解像CCDの採用により、微細病変の観察をサポート
- 大画面で高画質な観察画像を実現
- 診断の可能性を広げるNBI観察を実現
- スコープ先端部の操作性を向上させる新採用の挿入部回転機構
- 腎盂内の広範囲な観察を可能にする先端湾曲機構
市場導入の背景
高齢化や食生活の欧米化に伴い、尿管・腎盂の結石、腫瘍などの疾患は近年増加しており、症例数も今後増加することが予想されております。これらの疾患の観察・処置を、経尿道的な手技で、より鮮明な画像下で行えるよう、当社としては初めて先端CCD搭載の軟性腎盂尿管ビデオスコープを実現しました。
当社は、1978年に泌尿器科分野へ参入してから、膀胱鏡、前立腺切除鏡、腎盂尿管鏡などの硬性内視鏡に加え、消化器内視鏡で培った「軟性鏡のノウハウ」を融合し、1986年から軟性膀胱鏡を、1987年から軟性腎盂尿管鏡を発売してまいりました。また、泌尿器科に適したTV装置や電気メス、超音波を利用した結石破砕装置など周辺機器のラインアップの拡充も図ってまいりました。
2008年2月には、英国Gyrus Group PLC社買収し、泌尿器内視鏡分野のグローバルリーディングカンパニーとして、今後両社技術の融合製品の拡充により顧客接点の更なる強化を図っていきます。
主な特長の詳細
- 高解像CCDの採用により、微細病変の観察をサポート
先端に搭載された高解像CCDは、色ズレや網目のないビデオスコープならではの明るく鮮やかな解像力で、微細な病変の観察をサポートします。「腎盂内の観察画像」
写真提供:杏林大学医学部泌尿器科学教室 奴田原 紀久雄 教授 - 大画面で高画質な観察画像を実現
従来の腎盂尿管ファイバースコープと較べて約3倍の画像サイズを実現※1。大画面の高画質な観察画像でより精度の高い診断に貢献します。写真提供:浜松医科大学泌尿器科講師 麦谷 荘一 先生 - 診断の可能性を広げるNBI観察を実現
粘膜表層の毛細血管や粘膜微細模様が色調の違いとして表示されるNBI観察との組み合わせにより、精密診断をサポートします。モニター上では粘膜表層の毛細血管が茶色に、粘膜下組織内部の血管が青緑色に表示されます。「腎盂上皮内癌の観察画像」
写真提供:杏林大学医学部泌尿器科学教室 奴田原 紀久雄 教授 - スコープ先端部の操作性を向上させる新採用の挿入部回転機構
新採用の挿入部回転機構により、スコープ挿入部を左右90°に回転可能です。上下方向の先端湾曲との組み合わせにより、スコープ先端部を全周方向に微細な操作が可能です。 - 腎盂内の広範囲な観察を可能にする先端湾曲機構
Down側の湾曲角275°は下腎杯のアクセスを、またUp側の湾曲角180°は上・中腎杯へのアクセスを容易にします。
主な仕様
項目 | 仕様 |
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視野角 | 90° |
観察深度 | 2~50mm |
先端部外径 | 8.5Fr.※3 |
挿入部外径 | 9.9Fr. |
有効長 | 670mm |
湾曲角 | UP/DOWN 180°/275° |
※3 | Fr.(フレンチ):外周長を示す単位で、1フレンチは外径約1/3mm |
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