2009年11月4日
気道管理用の携帯型軟性内視鏡
世界初の画像記録が可能な「エアウェイマネジメントモバイルスコープ」
2機種を発売
オリンパスメディカルシステムズ株式会社(社長:森嶌 治人)は、携帯型軟性内視鏡にカメラ機能を搭載して、世界初※の画像記録を可能にした「エアウェイマネジメントモバイルスコープ」2機種を2009年11月4日に日本で発売し、欧米、アジアでも順次発売する予定です。本製品は、挿管チューブの留置や気道内の観察、処置、画像記録を行うことを目的にしています。
なお、発売する2機種は、挿入性に優れた先端部外径3.9mmの細径タイプ「エアウェイマネジメントモバイルスコープOLYMPUS MAF TYPE GM」と、内径2.6mmの鉗子挿通用管路を装備し、吸引/送気/送液や様々な処置具の挿入が可能な「エアウェイマネジメントモバイルスコープOLYMPUS MAF TYPE TM」です。
※ | 2009年11月4日現在。携帯型軟性内視鏡分野において。当社調べ。 |
---|
発売の概要(国内)
販売名 | 発売時期 |
---|---|
エアウェイマネジメントモバイルスコープ
OLYMPUS MAF TYPE GM |
2009年11月4日 |
エアウェイマネジメントモバイルスコープ
OLYMPUS MAF TYPE TM |
主な特長
- 完全スタンドアローンタイプ
- 2.5型液晶モニターを搭載
- 静止画/動画の記録・管理が可能
- 白色LED光源を内蔵
市場導入の背景
当社は気管支鏡、喉頭鏡の開発、販売を通じて、呼吸器科、麻酔科、救急部門などの様々なご要望に応えてきました。これらの臨床科においては、内視鏡を用いた気管内挿管や異物摘出、気管支肺胞洗浄、喀痰吸引、気道内出血など気道内の観察・処置が実施されています。また、病院内の使用現場も手術室、病棟、ICU、救急部門など多岐にわたり、これらの場所に持ち運んで使用したいというニーズから、当社はバッテリー内蔵の携帯型ファイバースコープ「LF PortaViewシリーズ」を1998年に発売しました。このたび発売する「エアウェイマネジメントモバイルスコープ」は、複数の医療スタッフによる液晶モニターでの同時観察に加え、その場で画像記録も可能なため、従来には無い新たな使用方法を実現します。
主な特長の詳細
- 完全スタンドアローンタイプ
スコープに「モニター」、「LED光源」、「バッテリー」を搭載した完全スタンドアローンタイプ。気道内の観察・処置を行う手術室、病棟、ICU、救急部門など病院内のどこに持ち運んでも、周辺機器やケーブルの接続をすることなくそのまま使用できます。 - 2.5型液晶モニターを搭載
スコープに2.5型液晶モニターを搭載することにより、術者は観察とスコープの手元操作が同じ視野内で行えます。また、モニターは可動式で、術者の位置に合わせた調整や複数の医療スタッフとの同時観察も可能です。 - 静止画/動画の記録・管理が可能
携帯型軟性内視鏡にカメラ機能を搭載して世界初の画像記録を実現しました。「xDピクチャーカード」に静止画/動画で記録し、PCに取り込んで画像の加工や管理が簡便に行えます。 - 白色LED光源を内蔵
従来のハロゲン光源に比べ、クリアで明るい観察画像を実現しました。また、長寿命で劣化が少ないため、光源の交換が不要です。
主な仕様
<スコープ部>
MAF TYPE GM | MAF TYPE TM | ||
---|---|---|---|
光学系 | 視野角 | 90° | |
視野方向 | 0°(直視) | ||
観察深度 | 4~50mm | 3~50mm | |
挿入部 | 先端部外径 | φ3.9mm | φ5.1mm |
軟性部外径 | φ4.1mm | φ5.2mm | |
有効長 | 600mm | ||
チャンネル | チャンネル径 | φ1.5mm | φ2.6mm |
湾曲部 | 湾曲角 | Up 120°/Down 120° | Up 180°/Down 130° |
全長 | 950mm |
<カメラ部>
適用電池 | リチウムイオン充電池LI-50B |
---|---|
作動時間 | 連続作動時間約60分(満充電時)※ |
フレームレート | 30コマ/秒(静止画)、15コマ/秒(動画) |
大きさ | 約102×69×37mm |
カメラ部回転 | 左右各90° |
液晶モニター傾き | 0~120° |
※ | 作動時間は周囲温度や電池の劣化により異なります。 |
---|
- 本リリースに掲載されている内容は、報道関係者向けに発表した情報です。
- 掲載内容は、発表日現在の情報であり、ご覧になっている時点で、予告なく情報が変更(生産・販売の終了、仕様、価格の変更等)されている場合があります。
- 掲載されている社名、製品名、技術名は各社の商標または登録商標です。
本文の終わりです