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2015年9月29日

オリンパスの1つのプロジェクトと7製品

「2015年度グッドデザイン賞」を受賞

(1)「OPC Hack & Make Project」 (2)「OLYMPUS OM-D」シリーズ

(1) 「OPC Hack & Make Project」

(2) 「OLYMPUS OM-D」シリーズ

(3)「OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II」 (4)「OLYMPUS AIR A01」 (5)「M.ZUIKO PRO」シリーズ

(3) 「OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II」

(4) 「OLYMPUS AIR A01」

(5) 「M.ZUIKO PRO」シリーズ

(6)「THUNDERBEAT Open Fine Jaw」 (7)「CX23」 (8)「シリーズC」

(6) 「THUNDERBEAT Open Fine Jaw」

(7) 「CX23」

(8) 「シリーズC」


オリンパス株式会社(社長:笹 宏行)は、オリンパスグループの以下、1つのプロジェクトと7製品が、公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2015年度グッドデザイン賞」を受賞したことをお知らせします。

なお、オープンイノベーション活動「OPC Hack & Make Project」は、グッドデザイン賞受賞対象の中から"未来を示唆するデザイン"として審査委員会から特に高い評価を得たデザイン100件「グッドデザイン・ベスト100」にも選出されました。

  • オープンイノベーション活動「OPC Hack & Make Project」
  • ミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS OM-D」シリーズ
  • ミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II」
  • オープンプラットフォームカメラ「OLYMPUS AIR A01」
  • 交換レンズ(マイクロフォーサーズ)「M.ZUIKO PRO」シリーズ
  • 手術用エネルギーデバイス「THUNDERBEAT Open Fine Jaw」
  • 教育用生物顕微鏡「CX23」
  • 工業用内視鏡「シリーズC」

受賞製品のデザインのポイント・審査委員による評価コメント

(1) オープンイノベーション活動「OPC Hack & Make Project」

カメラのソフトウエアやハードウエアの一部など技術情報を公開して、デベロッパーやクリエイター、企業や教育機関、そしてユーザーと共創しながら新しい映像体験を開拓していくプロジェクトです。この活動から、アプリケーション・アクセサリー、新たな撮影スタイルや映像など様々なアイデアが生まれ、それらを起点にして今までにないビジネスエコシステムを生み出すことを目的としています。

<評価コメント> 製造業はものの品質だけで差別化することが難しい時代に突入し、ユーザーと価値を共創するオープンイノベーションが注目されている。オリンパスのOPC Hack & Make Projectはその流れを汲んだものだが、カメラ業界において機密性の高いソフトウエア領域まで情報をオープンにしているところが、この取り組みへの真剣さを表しているようにみえる。今後、メーカーは自社だけで開発から販売まで完結することがますます難しくなるであろう。むしろ、いかにファンやユーザーを巻き込んで、自分たちだけでは生み出せない価値を創造していくかが重要になり、こういった取り組みの成否が業績に影響を与えるようになる。特に、カメラという製品ライフサイクルの短い市場において、オープンにすることで新しいユーザーとの関係が生まれ、持続性の高いビジネスモデルが生まれるのかどうか、今後の展開に期待したい。

(2) ミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS OM-D」シリーズ

当社のミラーレス一眼カメラ「OM-D」シリーズは、ファインダーをのぞきながら本格的な撮影を楽しむユーザーから好評を得てきたシリーズです。今回は「E-M1」、「E-M5 Mark II」、「E-M10 Mark II」の3モデルが受賞しました。

<評価コメント> アナログのカメラが持っていた触感や応答性の自然さなどの機械的な魅力の本当にいい部分やそこから生まれる楽しさを、マイクロフォーサーズというデジタルカメラ時代に生まれた規格で小型化されたデジタル一眼レフカメラ向けに翻訳し継承しようとしている。ノスタルジーに走っていて、スマートフォン世代に伝わらない印象もないわけではない。しかし、一方で彼らがステップアップしたくなった時、歴史で裏打ちされた操作の感触を選択肢の一つとして残すことも大事なのではないかと判断した。

(3) ミラーレス一眼カメラ「OLYMPUS OM-D E-M10 Mark II」

「OM-D」シリーズのエントリーモデルです。スタイリッシュで使いやすい小型ボディーに、「OM-D」シリーズ上位機種譲りの強力なボディー内5軸手ぶれ補正機構を搭載。日常の記録から夜景、マクロ撮影まで、あらゆる撮影シーンでぶれのない安定した高画質を提供するファミリー向けミラーレス一眼カメラです。

<評価コメント> フィルムカメラ時代の操作性や触感的価値を次の世代にも継承しようというOM-Dシリーズの精神を反映したエントリー機。前モデル、E-M10では、少しデジタルカメラ側の流行におもねり、廉価製品という印象を与えている部分もあったが、Mark IIでは見事にそうした要素を減らしたり、目立たなくしたり、フィルム時代から続く歴史を感じさせるスイッチに置き換えて、OM-Dというブランドが伝えようとしている伝統的上質さを崩さずうまく体現した。細部のつくりこみで微細な調整を重ねていることを感じさせるあたりも継承されたアナログ時代の良さだ。

(4) オープンプラットフォームカメラ「OLYMPUS AIR A01」

連動したスマートフォンによる直感的な操作で撮影から画像の加工、SNSへのアップまでを行える新しいコンセプトのカメラです。難しかった撮影設定はスマートフォンアプリが解決し、さまざまなアングルから思い通りの1枚を撮影することができます。

<評価コメント> 一眼レフカメラの画質とスマートフォンのインテリジェンスを融合させるコンセプトを非常に丁寧に突き詰め形にしている。レンズ交換でスマートフォンカメラが苦手な画角の変更を可能にしつつ、スマートフォンのタッチパネルを生かすとてもよくつくられた操作アプリが見事に一体化している。スマートフォンをホールドする機構の内蔵や製品のコンパクトさを引き立てながらも幅広い活用を実現している付属のパンケーキ型レンズなどもよくつくられている。また発売前からハッカソンを行うなどユーザーを巻き込んで製品を進化させていく姿勢も新時代の製品らしくていい。

(5) 交換レンズ(マイクロフォーサーズ)「M.ZUIKO PRO」シリーズ

高い光学性能と防塵防滴、堅牢性を有し、どんな状況下でも常に高画質を提供するプロフェッショナルレンズのシリーズになります。プロ基準を満たす描写力と機動力を求める全てのお客さまに最適なレンズです。今回は「M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO 」、「M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO 」、「M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO 」、「M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」の4モデルが受賞しました。

<評価コメント> カメラのOM-Dシリーズ同様、デジタルカメラ全盛時代に入ってから誕生したマイクロフォーサーズ規格に、歴史に裏打ちされた機械的なつくりこみの触感を引き継ごうとするオリンパス社の姿勢がよく表れているが、標準ズーム、望遠ズームに加えて欲しい広角ズームレンズを発表したことでシリーズを完成させた。古い価値を保ちながらもマイクロフォーサーズという規格そのもののおかげで、フルサイズ一眼レフカメラと大きく差をつける小型化ができている。ここに防塵・防滴性能も加わり、新しいカメラ文化を切り開く期待を抱かせる。そんな急先鋒のシリーズでありながらも、ローレット加工など確かなつくりこみの伝統を引き継いでいる点も評価したい。

(6) 手術用エネルギーデバイス「THUNDERBEAT Open Fine Jaw」

頭頸部、胃、肝臓領域の外科手術に適したエネルギーデバイスです。デバイス先端部とハンドルは、術者の力をダイレクトに伝えられる形状を採用し、微細な処置の実現と術者ストレスの低減を目指しました。また重要な神経周辺での処置においても、より安全で精緻な手術をサポートします。

<評価コメント> 外科手術において、組織を切り、剥離し、血管封止を同時に行なうことを世界ではじめて実現した。継続したシリーズ開発における評価、改良の積み重ねにより、ハンドルの握り具合、さまざまな手の大きさへの対応、最適な重心位置などを工夫し、ユーザーの負担軽減、使用感の向上に成功している。

(7) 教育用生物顕微鏡「CX23」

大学などの教育現場で用いられる生物顕微鏡です。機材の準備から観察、後片付けまで顕微鏡実習の一連の動作を踏まえた使いやすいデザインを追求しました。これにより、快適な顕微鏡実習をサポートします。

<評価コメント> 教育用生物顕微鏡は一箇所に保管され、実験の度に持ち運びされ、その後元の場所に戻される。この顕微鏡は持ち易いようにグリップが付いており、デザイン上利用者はどこを持つべきか容易に判断できる。持ち手の間にある小さなポケットはぶら下がりがちな電源ケーブルを片付けるのに良い。

(8) 工業用内視鏡「シリーズC」

当社の工業用ビデオスコープのベーシックモデルです。明るく高品位な画質は上位機種から継承し、持ち運びしやすいコンパクト設計でありながら高い耐久性を備え、さまざまな検査場面に対応します。また、日々繰り返し行う単純検査や不定期の簡易検査に必要な機能に特化することで簡単に操作でき、コストパフォーマンスにも優れています。

<評価コメント> 部品や機器の検査を行う製造市場、発電所や工場等で保守点検を行う整備市場用の工業用内視鏡である。手元のスティックでケーブル先端の内視鏡の向きを変えることができる。新規性はないが、ユーザーの握り方に対して冗長性をもたせたグリップ形状や、据え置き型としても立てて使えるなどの工夫がなされている点が評価できる。GUIとタッチパネルについては、ボタンなどが小さくやや表示しづらい印象があり、タッチパネルの特性、現場でのユーザーの操作状況などを反映したさらなる改善を期待したい。

2015年度グッドデザイン賞

「グッドデザイン賞」について

公益財団法人日本デザイン振興会が主催する1957年からスタートした総合的なデザインの推奨制度です。その対象はデザインのあらゆる領域にわたり、受賞数は毎年約1,200件、58年間で約42,000件に及びます。グッドデザイン賞を受賞したデザインには「Gマーク」をつけることが認められ、「Gマーク」は創設以来半世紀以上にわたり、「よいデザイン」の指標となっています。
※詳細はグッドデザイン賞のWebサイト(http://www.g-mark.org/)をご参照ください。

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