楽しい人生を、後悔なく生きるために

俳優・歌手・タレントとしてマルチに活躍する、つるの剛士さん。5人のお子さんの父親でもある彼に、内視鏡検査や健康について聞きました。

内視鏡検査。受けてみたらイメージが変わった

つるのさんが、初めて胃の内視鏡検査を受けたのは、30代後半。「当時40代を迎える頃で、子どもも4人いて大きくなってきましたし、自分の第二の人生なども考えて、そろそろ内視鏡検査を受けておこうと。」(つるのさん)
そのときは特別な症状などもなく、自発的に検査をしたそうです。検査前は、普段あまり病院に行かないこともあり、かなり恐怖心や不安があったそうですが、実際には鎮静剤を処方され「ちょっと何、こんなに楽なの」と驚いたといいます。

また、つるのさんはその後、大腸の内視鏡検査も経験。「大腸に関しては、少し便秘気味で気になっていたので調べてみたいなと思っていました。」(つるのさん)
大腸内視鏡検査では、腸の内容物を除去するため腸管洗浄液を飲むなど、多少準備が必要だったものの、検査でのつらさはなく、すぐに終わったそうです。検査結果を受けられたときの様子を尋ねると、「僕の場合は鎮静剤を使って半分意識があるような状況でした。それでお医者さんと一緒に普段見られない胃や腸の中を見ながら、この辺に少し炎症がありますねなどと話が聞けて。おかげさまで、胃も大腸も検査結果は良好でした。」(つるのさん)

検査がきっかけでより健康について考えるようになり、日頃の食生活や睡眠などを見直したそうです。

がんで亡くなった父への想い

これまで自らの体験や活動などを通じ、内視鏡検査や定期検査の重要性を伝えてきた、つるのさん。実は父親をがんで亡くしています。「父親が59歳のとき肺がんで…。父は本当に仕事一貫でまじめ一徹。健康で病院にもほとんど行かないような人間でした。いつも健康だと思っていたのに、あるとき肺にがんが見つかり、余命宣告もされて。」(つるのさん)

元気だった父が、がん?と驚くとともに、父の生き方を見ていて、健康への過信も良くないんだと実感したといいます。「自分の健康は自分が一番よく分かっているとか、病気が見つかったら怖いとか、誰しもつい思いがちです。でも健康に生きていくために、検査で自分を振り返ることも大切だと。父親よりも、長く健康な日々をおくりたいですし、自分も親になり、父の年齢に近づいている。これからも、子どもたちの成長をずっと見ていたいですよね。」(つるのさん)

検査の重要性を身近な人にも伝えたい

愛妻家としても知られるつるのさんは、自身が検診を受けてから、奥さんにも毎年、定期検診を勧めているそうです。「妻は家事に育児に毎日忙しく、検診に行く余裕もない。女性特有の病気もありますし、定期的に受診してほしいと。忘れないよう誕生日に検査に行ってねと伝えています。」(つるのさん)

また、2018年に東京都のがん検診受診促進アンバサダーをされていた経験から、より多くの人に検査の大事さを伝えていきたいとも話します。「色々な啓発活動を通じ、これまでもたくさんの方々に検査の大切さを伝えてきました。我々のような仕事はそれができる立場ですし、それをきっかけに実際に内視鏡検査を受けられた人もいましたね。」(つるのさん)

がんの可能性は2人に1人。だからこその早期発見

来年50歳の節目を迎える、つるのさん。年齢とともに健康について考えるようになったそうです。「健康というのは、体の健康はもちろん、心の健康も大事ですよね。また自分の健康は、自分に関わる周りの人たちにとっての健康にもつながっていく。そういつも意識しています。」(つるのさん)

ずっと健康でいたい。そして何よりも後悔せずに生きていきたいと話す、つるのさん。その心の奥にはやはり無念だったはずの父のことが。「がんはもはや日本人の2人に1人がなるような時代※。でも早期治療ができれば治らない病気ではないですよね。それなら早めに見つける方がいいし、安心のためにも検査を受けるに越したことはないと思いますね。健康を過信せずに、検査も楽なので。」(つるのさん)

出典:国立がん研究センター最新がん統計(2019年データ)新規タブで開きます

これからも健康でワクワクする人生を

つるのさんは、今後もまだやりたいことがたくさんあると目を輝かせます。「これから子どもたちがみんな巣立つんですよ。今まで20年、ずっと子育てをしてきて。」(つるのさん)
去年の結婚記念日に奥さんとふたりきりで初めて旅行をし、それが本当に楽しかったと話します。「改めてこれからの人生の方が長いんだと気づいたんです。しかも妻とふたりでの第二の楽しい人生が待っている。それはもう絶対健康でいなければ、ですよね。」(つるのさん)

内視鏡検査を通じ自分を知ることができて、健康についての考え方も変わったと、人柄がにじむ前向きな言葉を聞くことができました。

2024年6月の取材に基づき作成しています。

患者さんの状態や感じ方、治療内容は個人差があります。診断、治療については医師にご相談ください。