私の仕事の中で非常に重要な、医療学会に併設された展示会での業務内容を紹介します。マーケティングを行うプロダクトマネージャーとして、そのような展示会では、医師などの医療関係者と直接話をすることができ、トレンドを見極め、競合他社が何をしているのかを知ることができるからです。
以下がその一例です。
医療事業分野で、消化器内視鏡の製品マーケティングを行うマネージャー
人々の助けになるということは私にとってとても重要。今、私は社会貢献することに大きな価値をおいている企業で働いています―
Q: オリンパスに入社した理由を教えてください。
健康分野にとても興味があり、そのことがより深遠な仕事へ就きたいという願いを強めた―
以前、私は旅行業界や航空業界のマーケティング部門で働いていましたが、ある日、自分がやってきた仕事の意味について自分に問いかけることがありました。もちろん、人々の休日を素敵なものにし、楽しい人生をおくる手助けができるのは素晴らしいことです。しかし、社会貢献的な要素が足りないと感じました。その当時、私は健康分野にとても興味があり、そのことがより深遠な仕事へ就きたいという願いを強めました。それに対する答えが医療技術産業分野での仕事であり、それがオリンパスに入社した理由です。
Q: オリンパスでは具体的にどのような仕事をしていますか?またどんな時にやりがいを感じますか?
自分の仕事が患者さんのためにどのように貢献しているのかを知ることができ、とてもやりがいを感じる―
私は、プロダクトマネージャーとして、胃や十二指腸用の消化器内視鏡製品のマーケティングを行っています。各国の顧客の声を聞き、市場調査を行い、製品を販売するための戦略を考えます。その幅広い業務のおかげで、世界中の人々と仕事をするだけでなく、各国の医師が必要としていることや、患者さんのために製品がどのように役立っているのかを知ることができ、とてもやりがいを感じます。 中でも、低侵襲医療※として内視鏡や内視鏡と共に使用する処置具というものが使用され、患者さんの体を切って開かずに、例えば胃や腸の病気を検査・治療する手助けとなっていることは、この仕事を通じて非常にやりがいを感じることができる点です。
※ 低侵襲医療: 検査・治療において、内視鏡などを使用し、できるだけ患者さんの負担を小さくする医療のこと。
Q: ある一日のお仕事の例を紹介してください。
8:30~:オーストリアのウィーンで開催された医療学会の併設展示会初日。前日にドイツのハンブルクから移動し、展示ブースの設営を実施。ヨーロッパや中東の各国、日本からきた同僚と共に、月曜日から水曜日まで会場で来場者の対応を行い製品や技術の紹介を行う。
日中:中東からいらした消化器専門医に話を伺うなど、数多くのさまざまな来場者の対応を行い、新製品の十二指腸内視鏡の優れた点を説明する。後で、さらに詳しい資料を来場者に送信したり、それぞれの地域担当の同僚に紹介したりするため、来場者から得た情報を自分のタブレットに保存する。そうすることにより新たな接点ができたり、既にオリンパス製品を使用しているユーザーの方との関係性強化にもつながる。
14:00:コーヒーブレイク!休憩の際、東京の本社から来ている同僚と話す。本社の同僚と緊密に連携することは有益で、技術に関する質問やそれに対する回答を、その時、その場で得ることができる。その後、バレット食道についての講演に参加し、競合他社の状況を確認したりする。
17:30:上記と同様の業務が水曜日まで行われ、最終日にはオリンパスの同僚全員でミーティングを実施。展示会では、さまざまな国のオリンパス社員が一緒に働くことの有益性にいつも驚かされる。他の地域の同僚と新しいアイデアや戦略を話し合う非常に良い機会となる。
Q: 日々の業務での課題は何ですか?
最も効果的なマーケティング戦略を見つけ、日々、医学的知識を学ぶー
一つは、国をまたいだ、最も効果的なマーケティング戦略を見つけることです。もう一つの課題は、医学に関する知識の獲得です。医療関係者と話をする際、私が話す内容には根拠が必要とされます。しかし特に最初は、自分に期待し過ぎず、学ぶことに時間を掛け過ぎなくても大丈夫です。さまざまなデモンストレーションや、顧客や同僚との交流、社内研修などを通じて、新しい知識を獲得できます。深い専門性は実践的な経験により身に付きますので、焦らず、じっと我慢することです。
Q: 最後に「企業の社会貢献」について、どのように感じていますか?
子どもの頃、私はいつも警察官になりたいと思っていました。幼い頃から、人々の助けになるということは私にとって重要なことでした。そして今、私は社会に貢献することに大きな価値をおいている企業で働き、医師や看護師の方々が人々の命を救うことをサポートする製品を販売しています。オリンパスは、そうした社会貢献に対して積極的に取り組み、また従業員に対して責任を持っています。私はそのような企業で働くことに誇りを感じています。