フォーカスエリア6コーポレートガバナンス

私たちが見据える未来

経営の透明性と積極的な情報開示を通じて、
ステークホルダーや社会からの信頼を獲得する。

今日の複雑な事業環境において企業が持続的な成長を実現する上で、内部統制システムとリスクマネジメントシステムを継続的に強化し、しかるべき情報を積極的に開示することは不可欠な取り組みです。
グローバルに事業を展開し、さまざまな国や地域で多様なステークホルダーと関わるオリンパスグループは、コーポレートガバナンスを、マテリアリティの6つの重要領域(Focus Areas)のひとつと位置づけ、経営の透明性の確保、レジリエンスとリスクマネジメントの強化、および適時・適切かつ公正な情報開示に努めています。

  • 重要課題(Materiality Topics)
    トッププライオリティ
    • コーポレートガバナンスと情報開示の透明性確保
    その他
    • 多様なステークホルダーとの対話
    • 取締役会における多様性の確保

Whyなぜそれに取り組むのか

持続的成長の基盤を強化するために

オリンパスの視点1 内部統制システムおよび情報開示の改善

内部統制システムと情報開示の改善は、当社の企業責任の要。

社会的な存在たる企業は、その経営理念を忠実に実践する責務を負っています。また、事業活動の有効性と効率性を継続的に改善するとともに、財務報告の信頼性を高め続ける必要があります。
すべてのステークホルダーの信頼と理解を得るためには、経営方針、財務状況、事業活動、およびサステナビリティ(持続可能性に資する)活動について、適時・適切かつ公正に情報開示することが極めて重要です。

オリンパスの視点2 効果的なリスクマネジメント

経営戦略とエンタープライズ・リスクマネジメントの整合

近年、企業を取り巻く事業環境は激しく変化しています。こうした変化に拍車をかけるように、自然災害、地政学的な緊張の高まり、サイバー攻撃などのリスク要因も増加しています。そのため、企業が事業活動を継続し、経営戦略を推進していくためには、さまざまなリスクを適切かつ正確に特定、評価、管理できる効果的なエンタープライズ・リスクマネジメント(ERM)システムを構築することが不可欠です。
オリンパスグループは、潜在的リスクや新興リスクを含むリスク要因を定期的に特定し、ERMを継続的に強化することが、リスク顕在化時の損失を最小限に抑え、また可能な限りリスクの顕在化を防ぐために重要であることを認識しています。

Howどのように取り組むのか

内部統制およびマネジメントシステムの改善、情報開示の促進に向けた取り組み

アプローチ1 ガバナンス体制の強化

経営の健全性を確保するための体制づくり

オリンパスは、経営の健全性を確保するため、情報開示と経営監督機能の強化に取り組んでいます。2011年より監督と執行の機能を分離し、経営監督機能を強化しました。2019年に開始した企業変革プラン「Transform Olympus」では、業務執行の意思決定の迅速化、ガバナンスの強化と透明性の一層の向上を図るため、同年6月に「監査役会設置会社」から「指名委員会等設置会社」に移行しました。
また、コーポレートガバナンスの継続的な改善の一環として、取締役会に占める社外取締役の人数が少なくとも半数以上となるよう、社外取締役を増員しました(2017年度時点)。現在は取締役会の過半数が社外取締役で構成されており、2016年度以降は独立社外取締役が取締役会の議長を務めています。取締役会は3ヶ月に1回以上、および必要に応じて随時開催し、経営の基本方針や内部統制システムに係る事項、その他の重要事項を決定するとともに、取締役および執行役等の職務の執行を監督しています。

<関連するMateriality Topics>コーポレートガバナンスと情報開示の透明性確保/取締役会における多様性の確保

アプローチ2 リスクマネジメントの強化

リスク&コントロール、コンプライアンス、プライバシー、情報セキュリティの統合的マネジメント

オリンパスグループは、価値創造と持続的成長を推進するための適切かつ積極的なリスクテイクと、インシデントの未然防止、損失の最小化、およびコンプライアンスの徹底に向けた不断の努力を調和させることで、積極的なリスクマネジメントを推進しています。また、リスクが顕在化した場合の企業価値への影響を最小限に抑えるため、事業継続と危機管理プロセスの強化にも取り組んでいます。
2023年4月、オリンパスグループは、ガバナンス、リスク、コンプライアンス(GRC)に関する4つの機能(リスク&コントロール、コンプライアンス、プライバシー、情報セキュリティ)を統合し、新たなグローバル組織体制を発足させました。また、エンタープライズ・リスクマネジメント手法の強化にも着手しました。現在、グループ内のすべての重要な機能・部門が、この新たな手法に基づいてグローバル・リスク・ポートフォリオを評価しています。具体的には、5つの最適化したリスクカテゴリー(1.戦略(外部環境変化を含む)、2.オペレーション&製品、3.ファイナンス、4.ガバナンス、5.IT&デジタル)について、3つのリスク評価基準(1.エクスポージャー、2.脆弱性、3.速度(リスク顕在化後にどの程度速く当社が影響を受けるか))で評価しています。
これらの評価結果は、オリンパスグループの目標達成のため、事業戦略、財務戦略、および経営戦略に組み込まれています。今後も、有価証券報告書やオリンパスグループ企業情報サイトなどを通じて、リスクマネジメントを含むガバナンス強化の取り組みを積極的に開示していきます。

<関連するMateriality Topics>コーポレートガバナンスと情報開示の透明性確保

What具体的に何をするのか

活動事例1 アラインド・アシュアランスの実現

ビジネス環境が劇的に変化する中、企業が直面するリスクは近年より多様化し、より予測が困難になってきています。そのため、最先端の医療機器、アプリケーションおよびソリューションのグローバルメーカーであるオリンパスでは、高度なリスクマネジメントの活用がますます重要になっています。オリンパスでは、全社で整合されたリスクマネジメントを実現するため、2023年4月1付でガバナンス、リスク、コンプライアンス機能(GRC)を設立しました。 オリンパスのGRC機能長が、この組織の目的と役割、および当社のリスクマネジメントの取り組みについて説明します。

関連リンク

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