ハイビジョンシステムへ
より高い検査精度の実現をめざして
2002年11月、世界で初めて「ハイビジョン内視鏡システム」が生まれ、内視鏡の概念が大きく変わりました。最先端の画像技術を結集し、きわめて微小な病変をも見逃さない精度の高い診断を実現するために、よりクリアな画像の提供を可能にしました。
飛躍的に情報量が増えたハイビジョンシステムによって、いままで以上に高画質、高品位な画像を提供できるようになりました。従来のものと比べて、走査線数・水平方向画素数が大幅に増加し、微細な血管や粘膜の表層構造までリアルに観察することができるようになりました。粘膜のわずかな色彩の変化を強調表示する「IHb色彩強調」機能や、通常の観察画像ではわかりにくい病変を見やすくする「IHb擬似カラー表示」機能を搭載しています。また、動画や静止画像の電子的拡大が可能となり、挿入性の向上や検査・診断の効率化とあいまって、新世代システムとして脚光をあびています。これは同時に、医師の診断時間の短縮や疲労の軽減、患者さんの身体的な負担の軽減に大きく貢献することが期待されています。
「ハイビジョンシステム」はこれからの内視鏡の主流になるものと考えられています。
IHb分布(IHb擬似カラー表示)
ハイビジョンによる拡大画像