フォーカスエリア3責任あるサプライチェーンの推進

私たちが見据える未来

世界中のサプライヤーとの連携を通じて、
社会・環境分野の課題に対応する
強固なサプライチェーンを構築。

オリンパスグループは、グローバル・メドテックカンパニーとして、人々の健康に役立つ製品を多様な国や地域の医療機関に提供しています。また、こうした社会的使命を認識し、幅広いサプライヤーと密接に連携することで、製品の製造やサービスの提供への影響が懸念されるリスクの緩和に努めています。さらに、サプライヤー各社と協力して環境・社会分野の課題に取り組むことで、持続可能な社会の実現に貢献しています。
当社グループは、マクロな環境変化に適応し、リードタイムを最大限に短縮する体制を整備することで、顧客ニーズに応えるサプライチェーンの確立を目指しています。

  • 重要課題(Materiality Topics)
    トッププライオリティ
    • サプライチェーンのリスク軽減と耐性の確保
    ハイプライオリティ
    • サプライチェーン管理上における人権尊重へのコミットメント

Whyなぜそれに取り組むのか

グローバルに事業を展開する
メドテック・カンパニーとしての責務。

オリンパスの視点1 安定した製品提供

提供しているのは人々の健康に直結する製品

オリンパスは、診断や治療に欠かすことのできない、人々の健康に直接影響する製品を提供しています。そのため、部材調達から製造、物流までサプライチェーンを適切に管理することで、信頼される製品を安定的に提供できるよう努めています。
グローバルに事業を展開するオリンパスは、自然災害などのリスクへの対応能力を強化し、世界中の医療機関を支援し続けています。

オリンパスの視点2 サプライチェーン全体に対する企業責任

各国・地域のサプライヤーとともにサステナビリティを推進

企業には、サプライチェーンを通じて、コンプライアンスや人権、職場の健康と安全などに対して責任を持つ必要があります。
オリンパスは、グローバル企業としてサプライヤーとともにサステナビリティの取り組みを強化する責務を強く認識し、必要に応じて各サプライヤーに改善措置の実施を要請しています。カーボンニュートラルやサキュラ―エコノミーの実現には、グローバル企業の率先した取り組みが不可欠であると認識しています。

Howどのように取り組むのか

3つのアプローチでレジリエンスの向上と
社会・環境課題の解決に取り組む。

アプローチ1 製造・サプライチェーン体制の統合

リスクの軽減とレジリエンスの強化によって
医療機関における運営の継続を確保

製品を安定的に提供するためには、その部材提供を支える強固なサプライチェーンが必要であり、自然災害や地政学的リスクは、部材の調達に大きな影響を及ぼす可能性があります。そのため、オリンパスでは2022年4月に、製造、調達およびサプライチェーン管理を最高製造供給責任者(CMSO)が一元管理する体制を整備しました。これによって、製造や営業、マーケティング業務を合理化しながら、リスクへの対応力を強化しています。
2011年の東日本大震災や2024年の能登半島地震など大規模な自然災害の発生は、サプライチェーンを強化することの重要性を示しています。オリンパスは、こうした事態があっても、医療機関に継続して製品を提供するための体制を整備し、適切な診断・治療が維持されるよう取り組んでいます。高度なITソリューションとAIを活用してサプライチェーン上のリスクを検知・可視化し、危機管理能力の向上を図っています。

<関連するMateriality Topics>サプライチェーンのリスク軽減と耐性の確保

アプローチ2 社会的コミットメントの強化

サードパーティコードの遵守要請とサプライヤー監査によって
コンプライアンスとアカウンタビリティを確保

オリンパスは、「オリンパスグローバルサードパーティコード」を策定し、各サプライヤーに対して人権尊重、汚職防止、公正な取引、環境管理などの徹底を要請しています。また、各サプライヤーを一元的に管理するシステムを活用して、サステナビリティの取り組みやBCPの整備状況を継続的にモニタリングするとともに、定期的な監査も実施しています。

<関連するMateriality Topics>サプライチェーン管理上における人権尊重へのコミットメント

リスク対応体制
サプライチェーン全体の可視化
BCP
オリンパスグローバルサードパーティコード
  • 環境・社会・ガバナンス
  • 環境・安全衛生
    • CO2排出量管理プログラム
  • 人権
  • DEI

アプローチ3 温室効果ガス排出量の削減

サプライヤーへのSBT設定要請

オリンパスは、サプライヤーに対して、科学的根拠に基づく温室効果ガス削減目標(SBT)を設定するよう働きかけをしています。さらに、サプライヤーに対する企業調査アンケートのなかで温室効果ガスの削減状況を確認することで、持続可能で強靭なサプライチェーンの実現に取り組んでいます。

オリンパス、SBTiからネットゼロ目標の認定を取得

<関連するMateriality Topics>サプライチェーンのリスク軽減と耐性の確保

What具体的に何をするのか

活動事例1 データ活用とサプライヤーとのパートナーシップ強化で、レジリエントなサプライチェーンを構築

サプライチェーンに関連するリスク、レジリエンスの確保、そしてサプライヤーとの連携を通じた持続可能性に関するビジョンや取り組みについて、グローバル・プロキュアメント・エクセレンス&パフォーマンス責任者が語ります。

関連リンク

オリンパスグループにおけるサプライチェーン方針

調達

環境負荷低減の取り組み