大腸がん検診・精密検査についての意識
「大腸がん検診(便潜血検査)」経験率は71.1%。そのうち21.4%に「陽性経験あり」。陽性判定者の14.4%、女性40代では4人に1人(26.6%)が、陽性判定後に大腸内視鏡による精密検査を受けていない。大腸の内視鏡検査について、77.3%が「検査前の準備が大変だ」と回答。「つらいイメージ」を持つ人は86.5%で、胃の内視鏡検査よりも多い。
※ 大腸がん検診の対象年齢は40歳以上であるため、30代を除く40 ~60代の結果を記載しています。
71.1%に大腸がん検診(便潜血検査)の受診経験あり
女性の受診率が低く、理由は「自覚症状がないから」に次いで「なんとなく」が多い
- 大腸がん検診(便潜血検査)の受診経験は71.1%
- 「毎年受診」は 42.7%。男性50代(52.0%)が多く、女性40代(35.2%)が少ない
- 受診機会は「職場の健康診断で」(46.8%)が最も多い
- 女性は男性に比べ受診率が低い
- 受診しない理由は全性年代で「自覚症状がないから」(43.0%)が最も多い
- 女性は「検査が嫌だから」。受診しない人が全年代で男性より多い
※ 大腸がん検診(便潜血検査)について
便に血液が含まれているか調べるため、専用の検査キットで2日分の便の表面をこすって採り、提出します。
調査詳細データP17
21.4%に「大腸がん検診(便潜血検査)で陽性になった経験あり」陽性判定が出た人のうち14.4%、
特に女性40代では26.6%が「陽性判定後、精密検査を受けなかった」
- 大腸がん検診(便潜血検査)で陽性(要精密検査)になったことがある人は21.4%
- 陽性になったものの、14.4%はその後、大腸内視鏡による精密検査を受けていない
- 特に女性40代では、陽性判定後、精密検査を受けなかった人は4人に1人(26.6%)と多い
- 大腸がん検診(便潜血検査)で陽性になったにもかかわらず、その後「大腸内視鏡による精密検査を受けなかった」人の理由は、39.6%が「痔の出血で陽性となったかもしれないから」としたのをはじめ、「自覚症状がないから」(30.5%)、「痛くてつらそうだから」(16.6%)と続き、自己判断で精密検査を受けなかった人が多いことが判明
調査詳細データP19
77.3%が、大腸の内視鏡検査は「検査前の準備が大変」
- 大腸の内視鏡検査は「結果の精度が高い・信頼できる」とした人は87.1%
- 77.3%が「検査前の準備が大変」
- 「検査時間が長い」(68.5%)イメージも多い
調査詳細データP21
86.5%が「大腸の内視鏡検査はつらいイメージ」。理由は「挿入時がつらい」が68.8%。「つらくないイメージ」を持つ人の理由は「実際に受けたら楽だった」が最多
- 大腸の内視鏡検査について「つらいイメージ」を持つ人は86.5%。胃の内視鏡検査よりも「つらいイメージ」を持つ人が多い
- 「つらい」理由の1位は「お尻から内視鏡を挿入するのがつらい・つらそう」(68.8%)
- 「つらくない」理由の1位は「実際に受けたら、想像よりも楽だった」(35.4%)
調査詳細データP21
胃・大腸がん検診と内視鏡検査に関する意識調査白書2021