生産技術開発ってどんな仕事?
ものづくりの要ともいえるのが生産技術開発です。ここでは生産技術開発の具体的な仕事内容や魅力、キャリアパス、どういう人に向いているかなどを紹介していきます。
生産技術開発って何をするの?
「生産技術開発」といってもどんな仕事をするかイメージがつかない方も多いと思います。ただ、私たちメーカーにとっては製品を世に送り出すことが絶対命題であり、どんなにいい製品を開発しても、それが生産できないと意味がない、ということは想像できますよね。
生産技術開発職とは、簡単にいうと「高品質を保ちながら、無駄なく生産する(ものをつくる)ための仕事」です。大きく分けると次の3つの仕事があります。
- 1. 製品開発部隊が描いた設計を実現させるための技術開発
- 製品開発職によって図面上できれいな形ができあがっても、ものにできなければ意味がありません。そこで生産技術開発職が、どのような技術が必要かを探索します。そしてもし当てはまるものがなければ自分達自身で技術そのものを作り出します。
- 2. 製品開発・生産に必要な設備開発
- 工場との仕様決めをはじめ、制御回路設計、プログラム開発、稼働させて工場に納品するまで一連の製作工程のすべてを担当します。ものづくりの醍醐味を直に感じることのできる仕事です。
- 3. 無駄のない生産システムの開発と具現化
- 納期にあわせ、コストをみながら効率よく生産を流すことは会社の利益に直結します。ビジネスとしてのものづくりを支えるブレーンとなり活躍する仕事です。
具体的には
- 高度技術を実現するための加工設備開発と新規技術導入(海外拠点も含む)
- 光学素子、樹脂材料など新しい加工プロセスの開発
- 製品競争力の源泉となる新しい製造プロセスの開発
- デジタルエンジニアリングによる新しい設計製造プロセスの構築
- 科学、医療関連の新製品の量産ライン設計と工場への導入(海外拠点も含む)
生産技術開発職の魅力とは?
レンズの加工法開発で活躍中のチームリーダーに聞きました。
生産技術開発職の魅力
製品開発から製造までのものづくりに関わり、
全製品を支える生産技術開発に挑む
専攻:機械工学
- 生産技術開発職のキャリアパス
- 「オリンパスには専攻が活かせる場がある」と直感
- 全事業部の製品に欠かせない技術を開発
- メーカーにとって重要な「生産技術力」を支える誇り
どういう人が活躍している?
現在オリンパスの生産技術開発部門で活躍中の社員を徹底調査!
専門領域
こういう人が向いているかも?
- 粘り強く、コツコツと作業をすすめる忍耐力がある人。
- 複雑な問題を分析し、論理的に結論を導くことが好きな人。
- 瞬時に物事を判断し、スピード感をもって取り組むことのできる人。
- 周囲の人とコミュニケーションをとりながら仕事を進めたい人。
こんな人が生産技術開発職には多いかもしれません。
実際に仕事してわかった!生産技術開発の面白さ!
- 今まで会社に根付いていなかった技術を製品に展開したり、製品をつくる工程を自分達で考えていくなかで面白さを実感してきました。自分が世界で最初に作った技術が製品化された時はこの仕事をしていてよかったと感じました!将来的には海外に行き、グローバルな視点で製造戦略を考える力を身に付けたいと考えています。(2009年入社・医療製造技術)
- 学生時代は時間も研究費も考えずにがむしゃらに実験していましたが、生産技術開発ではいかに効率的に科学的にアプローチするかを考えていく点に面白さとやりがいを感じます。また、製造の方法や5Sによって物を生み出さずに経費を削減し結果的にお金を生みだすことに面白みを感じます。(2018年入社・レーザ加工技術開発)
- 入社1年目~3年目までは長野のものづくりの現場で多くの部署と関わりながら働きました。技術だけでなく工程マネジメントにも携われるので業務の幅が広いことが面白くやりがいでした。ものづくりの流れ全てに関われた経験はすごく今に活きています。(2014年入社・生産工程設計)
- やはり自分が設計した設備が見える(ものとして実感できる)のは嬉しいです。そして、その設備から新たな製品が作られるときに大きなやりがいを感じます。“技術”をやってる感が強い仕事だと思います。(2008年入社・設備開発)
- 開発希望だったので最初はよくわからなかったのですが、仕事を進めていくなかでCAD設計して設備の組立、工場移管まで全部一貫してできることに今はとても楽しいと感じています。開発とも工場とも意見交換をするので、人と人とをつなぐ架け橋となっているところも生産技術開発職の面白さですね。(2011年入社・設備開発)